7月13日から3日間、高陵中学校2年生の職場体験が行われています。高陵中学校の職場体験は、今年から一日増えて3日間になりました。
飯田市教育委員会へは、高陵中から2名の男子生徒が来ています。朝の職員朝会から参加し、午後4時、一日の反省をした後で帰ります。慣れない環境の中、また慣れない仕事を体験していますが、毎日、自分の目標を決めて頑張っています。
体験の2日目、教育委員会が運用している「地育力どっとネット(ブログ)」の取材で、西中1年生の農業体験の見学に行きました。見学場所は飯田市千栄にある「林牧場」。多くの乳牛を飼っています。あいにくの雨でしたが、牛舎の中では5人の生徒が一生懸命働いていました。約1時間の取材でしたが、ただ見学するだけでなく、西中の生徒や林牧場の方に積極的にインタビューをしていました。
その後、教育委員会に戻り、取材したことをレポート用紙にまとめ、ブログの原稿を書きました。ブログを見た人がよくわかるように、詳しく書かなくてはなりません。何度も何度も読み返し、書き上げたのが次の文です。
〇 西中学校1年生の農業体験取材(高陵中学校2年 YO)
7月13日、14日に行われた西中学校の農業体験。西中学校の生徒は、働いて何を感じてるのかを千代の林牧場で農業体験をしている西中1年生を取材しました。
林牧場に行って最初に思ったのはすごく臭かったことです。だけど、中では生徒たちが一生懸命林さんの話を聞いていました。
生徒たちが見学したのは、牛の角を電気のこてで、焼いてしまうところでした。生徒たちはとても真剣に見ていました。角から煙が出ていて牛には、とてもかわいそうでした。でも、牛にとっては仕方がないことだと思いました。なぜかというと、そのまま角をのばしていると自分の皮膚に角が刺さってしまうからです。それなら仕方がないのかなと思いました。
その後に、生徒たちはポニーに乗せてもらっていました。ポニーに乗せてもらった生徒に感想を聞いてみると「乗り心地がとてもよかった」と答えてくれました。とても貴重な体験ができていいなと思いました。
農業体験について生徒にインタビューをしました。「第一印象は」と聞くと「牛がたくさんいてびっくりした」と答えてくれました。次に「印象に残っていることは」と聞くと前の日にやった「牛の乳しぼりで乳をしぼっている感触が忘れられない」と答えてくれました。
別の生徒に「農業体験で大変だったことは」と聞くと「前の日に初めて来た時の臭い」と答えてくれました。「でも、作業をしているうちに慣れて作業が楽しくなった。」と答えてくれました。
その後に、しぼりたての牛乳をいただきました。その牛乳は、しぼったらすぐに管を通してタンクみたいなのに直接入って4度に冷やすということでした。その牛乳を飲んでみると、僕たちが普段飲んでいる牛乳とは全く味が違っていてとても甘い感じがしました。しぼりたてだとあんなに味がちがうんだと僕は思いました。
林さんに苦労していることをお聞きしました。そしたら、「毎日動物を育てるから動物が好きでないと仕事ができない」と言っていました。
農業体験の取材をしてみて、西中の1年生は一生懸命、牛の世話をしているなと思いました。なにより農業体験をやっている生徒がとても楽しそうにやっていたのが印象に残っています。「何事も一生懸命やる」という働くことの大切さを学ぶことができたのではないかと思いました。
僕は市役所の生涯学習・スポーツ課に職場体験に来ています。西中の生徒に負けないように一生懸命がんばりたいです。
〇 飯田西中の農業体験(高陵中学校2年 YA)
7月13、14日に行われた飯田西中学校一学年の農業体験。
この2日間の農業体験で生徒たちは何を行い何を考えたのかを、「林牧場」で農業体験を行っている西中生徒に取材してきました。
林牧場に着くと、まず「うっ」となるような牛の臭いが鼻にきました。そして、牛舎に入ると多くの牛達がこちらを見ました。牛を見たのは初めてなのですごくびっくりしました。牛を見て感じたことは、意外と骨ばっていて痩せているような気がしました。
林さんが行っていた作業は、牛の角を切ることです。西中の生徒たちはそれを見学していました。雌は角がないと思っていたのですが、大きくなって角が伸びると曲がってきて自分に刺さってしまうことや、じゃれてきたときに人にも刺してしまい人が死んでしまうこともあるのでとても危険だそうです。なので小さいときに角を切ってしまうそうです。切る方法は、まず角の周りの毛をバリカンで刈って、その後電気のこてで一気に焼き切ってしまいます。しかし、これはものすごく痛そうで、何も理由を知らないと残酷なことをしているようにしか見えません。
その後で、生徒たちは、ポニーにも乗らせてもらっていました。馬が小さくなったようなポニーですが、意外にも乗りやすく乗り心地も良いらしく生徒たちは満足していたようです。とても貴重な体験だったように思います。
ここで生徒たちにインタビューをしました。第一印象を聞くと「牛がたくさんいてびっくりした」と答えてくれました。一番印象に残ったことを聞くと「牛の乳搾り」と迷わず答えてくれました。搾ったときの感触がたまらなかったそうです。逆に一番大変だったことを聞くと「牛の独特の臭い、それが一番大変だった」と苦笑いしながら答えてくれました。しかし、すぐに「でもだんだん慣れていって今は大丈夫」と笑顔で話してくれました。
その後、朝搾ったばかりの牛乳を飲ませて頂きました。牛乳の味の違いなど分からない僕でも、「これは今まで飲んできたのとは違うな」と思える程濃くて、甘くておいしかったです。
林さんにもインタビューをしました。「酪農をしていて何が一番大変ですか」という質問に「大変というより、この仕事はなによりも動物のことが好きでなければできない。でも好きなだけではやっていけないからいろんな工夫をしているんだ」と真剣な表情で答えてくれました。
最後には、「種つけ」という人工授精の作業を見学しました。牛は赤ちゃんを産まないと、お乳が出ないので、年に一回人工授精をして赤ちゃんを産ませるそうです。めったに見ることのできない貴重な体験でした。
生徒たちはこの2日間の農業体験で働くことには何が大切か、働くには何が必要なのかをそれぞれ感じ、考えたと思います。それは働くことだけではなく、様々なことに生きてくるはずです。「真剣に一つのことに取り組むこと」「挨拶、返事などの基本的なマナー」そして「他人の喜びを自分の力にすること」など、まだまだありますが、どれも普段の学校生活だけでは学ぶことのできないことばかりだと思います。
僕はこの取材を通して一生懸命に努力しなければ楽しくもないし、働いている意味も感じることもできないと思いました。これは、働くことだけではないので、学校生活や部活に生かしていきたいと思います。
取材文を書いた2人の感想です。
〇 見た人にちゃんと伝わるようにわかりやすく書くのは、とても難しいということを痛感しました。完成したときは、嬉しいというより疲れたという気持ちの方が大きかったです。自分が作ったものを人に見てもらうのは、少し恥ずかしいけれど、期待もあって複雑な感じです。ものを作り出すことはとても疲れると思いました。
〇 昨日、取材してきたことをパソコンを使って記事にすることは、とても大変でした。目が疲れたりしました。でも、いつもこのようにパソコンで仕事をしている教育委員会の人たちは、とてもすごいと思いました。
3日間の教育委員会での職場体験。毎日、違った仕事をしてもらいましたが、多くの仕事にふれることで教育委員会の仕事内容を理解してもらったように思います。そして2人の感想の中に「教育委員会の人たちは、理想のまちを実現しようと努力している」と書かれた一文がありました。それは、教育委員会の職員が元気になれる励ましの言葉でした。
飯田市の中学生が行っている職場体験。今年も多くの企業・事業所のお世話になり、どの中学校も3日間以上の職場体験を実施しています。そして「いろいろな人が繋がり合いお互いが元気になれる」、そんな職場体験を期待しています。