掲載 10 28 2010
「子育てパワーアップ講座」も3回目を迎えました。今回は、国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチの渡辺照子先生をお迎えして、「子育てコーチング」の講座です。渡辺先生には昨年度もこの講座に来ていただき、「幸せな子どもを育てるコミュニケーション法」についてお話をしていただきました。今年も子どもとの心を結ぶコミュニケーション法の講座です。
今年もエネルギッシュにユーモアを交えて、楽しくお話をしていただきました。
最初に、「OKメッセージ」の話がありました。OKメッセージとは、プラスの眼鏡で相手を見て、見えたこと・聞こえたことを相手に伝えるメッセージです。子どものマイナス面を探すのは容易ですが、プラスの面はなかなか見えてきません。でも、子どもの行為をプラスの眼鏡で見ようとすることが大切なのです。そして、見えたこと、聞こえたことを子どもたちに伝えていくのです。このOKメッセージが子どもたちに届くと、子どもたちは元気になります。それがやる気の根っ子になっていくのです。このメッセージの伝え方を、参加者が3人のグループを作って学び合いました。
次に「子どもたちの未来を見つめよう」ということでお話がありました。渡辺先生は「今は必ず未来に繋がっている。未来は今に繋がっている。未来へも目を向けてみましょう。」と話され、参加者同士が「自分の子どもが将来どんな大人に成長しているのか」を想像しながら、語り合いました。そして参加者からは「子どもの未来を語っていると気分が明るくなってくる」とか「わくわくして楽しい気持ちになれた」などの感想が聞かれました。子どもの未来を想像することで、目の前の子どもに対するストレスやいらだちから解放されてくるのです。
次に、子どもに対して「伝えること」「きくこと」の大切さを話
されました。渡辺先生は、「人はみんな違っている」だから「私と同じように分かっているはずだ」等と思いこみで決めつけないで、「伝えよう」「きいてみよう」を大切にと語られました。
特に子どもたちには、伝えることを意識的にやることが大切、まだ言葉でコミュニケーションができない赤ちゃんにも「伝えよう」「きいてみよう」をやってみましょうとアドバイスをされました。
さらに「感情のコントロール」についての話がありました。感情を「快モード」(うれしい、楽しい、しあわせ、おもしろい、愉快だ、ありがたい等)にして話をすると(快話)、意識する情報が良い情報に思えて、いい会話に繋がると話されました。また、子どもの中に対立感情が起こったときは、少し時間をおいてから、子どもの気持ちを聞いて受け止めてやり、あった出来事を客観視させていくこと(自分の立ち位置を客観化してやること)が大切であると述べられました。また、「NO」と言う勇気を持つことも大切であると言われました。「NO」は、自分と相手に誠実でありたいからこそ言う言葉であると話され、何が「NO」なのか、的を絞り、誠実な気持ちで語れば分かってもらえるとアドバイスされました。
最後に、悩みを抱えている子どもに対する「解決のコミュニケーション法」を学びました。6段階に分かれた子どもへの声がけの仕方を、参加者同士がペアで学び合いました。大切なことは、親があまり話しすぎないように子どもに語らせ、子どもに考えさせて自分で解決の方法を見つけさせることがポイントだと渡辺先生から教えていただきました。
今回の講座は、子どもとの心を結ぶために、子どもの感情のコントロールの仕方を、そして親自身の感情のコントロールの仕方を、参加者同士がグループワークを通して学び合いました。渡辺先生からは、明日からの子育てに活用できる沢山のヒントを与えていただいたように思います。
「子どもの生きる上の困難は、人生トレーニングの好材料である」が、渡辺先生の締めくくりの言葉でした。
(参加者の感想)
○今日、子どものOKメッセージを伝えていきたいと思いました。自己肯定感UPが基本ですね。頭ではわかっていたんですが。再認識しました。実行していきたいです。
○漫然と考えていたことが、話すことで自分なりに整理がつく感じがしました。感情コントロールできずに子どもを傷つけてしまうことがあるので、少しでもコントロールできるようになりたいと思いました。
○本当に元気になる講座で、楽しかったです。自分が体験することで、相手の気持ち、いつも感じることの少ない気持ちを感じることができました。今日から、子育てを頑張ろうと思う気持ちになりました。
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掲載 09 21 2010
9月11日(土)、みんなで子育てパワーアップ講座も2回目を迎えました。今日の講師は、上越市にあるNPO法人マミーズネットの理事長の中條美奈子先生です。そして演題は「忙しいパパママでも大丈夫」。今日の講座は、飯田市教育委員会と子育てネットワーク・トライアングルとの共催事業で、ながの子ども・子育て応援県民会議の「男性の子育て参加促進事業」になっています。
最初に、現在の子育てを取り巻く現状について中條先生からお話がありました。「少子化が進んでいること」、「第一子出産で7割が退職すること」「専業主婦の方が子育ての負担感が多いこと」「父親の7割は子育てを優先しようと思っているが、現実的には仕事優先になってしまっていること」「母親が一人になることか多くなってきていること」など、子育てを取り巻く環境の厳しさが話されました。また、少子化の影響から、子どもたちが外で一緒に遊ぶことが少なくなり、なかなか社会性が身についていかない実態についても話されました。
さて、父親の子育て参加についてです。父親が子育てに参加することで、母親だけの関係から関係が増えることで子どもの社会性が高まると話されました。父親と母親の意見の違いを学ぶことも社会性を学ぶ上では大切、そして父親は楽しいと思ったらどんどん遊べばいいと語られました。また、かかわりは「時間の長さではなく質の問題」と話されました。忙しい場合は、その要所要所で「いい時間」を持てばよいとのこと。その持ち方とは、「子どもの目を見て名前を呼ぶこと」「ほめることを忘れないこと」「比べないこと」「結果ではなく過程をほめること」「毎日一回は子どもと向き合えば、子どもの異変に気づくとができること」などの方法を教えていただきました。
次に「話の聴き方」についてのお話しがありました。「聴」の漢字のように十四の心を働かせて聞くこと、詰問はしないこと。そして、子どもの気持ちを聞くこと。気持ちを聞くことは時間はかかるが、子ども自らが自分で解決方法を見つけることにつながると話されました。
最後に、「幸せな親から幸せな子ども」が育つと、親自身が幸せでいることの大切さを話されました。
話の途中で、「褒めること」「聴くこと」について参加者同士がロールプレイで学び合いました。褒められることの心地よさ、心を傾けて聴くことの大切さをお互いに感じ取ることができたように思います。
中條先生のお話が終了したところで、参加者が7つのグループに分かれてフリートークをしました。中條先生の話を聞いての感想や、子育ての悩みなどを語り合い、最後に子育てについて「明日からやってみよう」ということを決め付箋紙に書き発表し合いました。初めて出会った参加者ばかりなのに、和やかな話し合いが続きました。
(参加者の感想)
〇中條先生のお話は、心にすっと入っていく感じでした。個人の問題とあきらめていたことも社会の問題であり、私たち個人個人の小さな力でも企業や社会を動かせるんだなと前向きな気持ちになりました。グループワークは、年代を超えて話し合いができて良かったです。
〇自尊感情を親も子も育てていける育児を、少しでも進めていけたらいいなと思いました。14の心の中で聴く姿勢を持ちたいと思いました。グループワークで育児の先輩方のいいお話も聞けて、とても参考になり元気になれました。
〇日々の自分の言動を見つめ直すいい機会を頂きました。たくさんのお母さん達が子どものことを考え、思い、講座に出てきていること、とても素敵だなあと思います。
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掲載 09 03 2010
今年も「みんなで子育てパワーアップ講座」が始まりました。一昨年度から始まった講座ですが、講師の先生の話を聞いたり仲間と語り合う中で、自分の子育てを見つめ直したり、また今までと違った視点で子育てを考えたりすることができるようにとの願いから始められたものです。
今年の最初の講座は、絵本と玩具の店「キッズいわき・ぱふ」代表、岩城敏之さんをお招きし、8月28日に竜丘公民館で開催されました。
今回の講座の特徴は、親子が一緒に学べる講座です。公民館の大ホールには、岩城さんが持ってきたヨーロッパの玩具で一杯です。講演が始まる前から、子どもたちが玩具で遊んでいます。岩城先生に促されて、親も遊んでいます。積み木に夢中になっているお父さんもいます。
さて、開講式のセレモニーが終わり岩城先生の講演が始まりました。親は、子どもたちが遊ぶのを見ながら話を聞きます。多少、子どもたちの遊び声が聞こえてきます。勿論、親だけの聴講もあります。
今日の演題は「笑ってまなぶ子育てのコツ」。そのタイトル通り、笑いの連続。岩城先生の話は、とにかく面白い。身振り手振りに関西弁を交え、聞く人を飽きさせない。子どもたちの遊び声も苦にならないくらい、お話しに引き込まれていきます。そしてその笑いの中で、「子育てのコツ」をしっかり押さえていく、何とすばらしい話術なのでしょうか。
さて、岩城先生が主張される子育てとは。
まず、「子育ては文化である」とお話しされました。日本においては、昔話や童歌が大切な文化であり、日本人の精神性を育んできたと語られました。しかし今日、その先祖から伝わるかしこい子どもの育て方が、うまく伝わってきていないのです。
次に、「どんな子がかしこい子」か、そして「かしこい子どもを育てるコツ」について話されました。岩城先生が言うかしこい子どもとは、アルプスの少女ハイジを例にされて、「自分と自分の周りの人を幸せにしようとしている子ども」と話されました。そして「わが子だけを幸せにしようという子育てをやめてほしい」と続けられました。
次に、「よく見る、よく聞く、よくまねる」がかしこい子どもを育てるコツだと話されました。この「よく見る、よく聞く、よくまねる」は、謙虚に学ぶ日本の文化であり、日本を繁栄させてきた力であったと言われました。ところが最近の子どもたちは、この「よく見る、よく聞く、よくまねっこする力」が弱ってきていると話されました。
次にけんかやトラブルについての話がありました。今の子どもたちは、人間関係のつくり方がとても下手であること、けんかをしても解決の仕方をしらないこと等が話され、親の仕事としては、けんかをしたときなど誰が悪者なのかを見つけることではなく、子どもの話をよく聞き相談に乗ってやることが大切だと話されました。そしてトラブルが起きた時こそ、問題解決能力を育てるチャンスだと言われ、けんかを見かけたら「大丈夫」と声をかけながら、先ずは親が心を落ち着かせ、そして解決の方法を示しながら考えさせていくことが大切だとおっしゃられました。
最後にデジタル文化とのかかわりについてふれられ、子どもたちにはデジタル社会の中で楽をさせて育てないで、もっと頭と体を使い自然や人や社会とかかわる力をつけさせることが大切と話されました。
約1時間30分のお話しでしたが、笑いの止まらないとても楽しい講演会でした。
講演会中、ケンカをして泣いてしまった子どもに、先生がハンカチを使って童歌を歌ったら泣き止んだり、また先生が子守歌を歌うと賑やかだった子どもたちが静かに聞き入ったりするなど、「岩城マジック」に驚きの連続でした。
(講座に参加された皆さんの声)
〇 とてもテンポの良いお話で堅苦しくなくとても楽しく聞けました。子供も初めて出会うおもちゃがたくさんあって、途中で飽きることなくいれたので良かったです。大丈夫!ママも元気になれました。
〇 ユーモアを混じえた口調で語られた講演にパワーをいただきました。子育てで反省ばかりの毎日ですが、先ずは子供との時間を楽しんでいきたいと思います。
〇 楽しかった。笑えました。大丈夫!をいっぱい言おうと思いました。
〇 自分の中の許容量が増えた気がします。長持ちさせる為に自分自身にも『大丈夫』と言い聞かせていきたいです。
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掲載 12 15 2009
8月から実施してきました「みんなで子育てパワーアップ講座」も最終回(5回目)を迎えました。
最終回の講師は、「子育てハッピーアドバイス」シリーズの著者でお馴染みの明橋大二先生です。講師が明橋先生とあって、鼎文化センターには約200名もの皆さんが集まりました。中には、遠く富山県から来られた方もおられます。
今回の講演のテーマは、「自己肯定感を育む子育てを考える」です。
明橋先生は、冒頭に「今の子どもをめぐる問題の根っこは、自己評価の極端な低さにある」と話され、自己肯定感や自尊感情を育むことの大切さを訴えられました。
「私は生きている価値ある大切な人間」「私は必要とされている存在である」「私は生きていていいんだ」「私は私でいいんだ」このような感情を育むことが、子どもたちが生きていく上での土台となる。3歳までには大切に育んでいきたいと話されました。
今、日本の子どもたちの自己評価は決して高くない。日本青少年研究所の調査によれば、自分がだめな人間だと思うと答えた高校生は、65%もいたそうで。
どうして、そんなに自己評価が低くなるのでしょうか。明橋先生は、虐待、いじめ、大人の関わりの希薄さを挙げられました。
そして、親の具体的な対応としては、「子どもは小さい時はスキンシップを大切にすること」「子どもの気持ちを汲むこと」「子どもの話をよく聞くこと」「子どもの頑張りを認めてねぎらうこと」そして最後に「ありがとうを言う」の5つを明橋先生は話されました。
「ありがとう」という言葉は、相手の存在感を高めることができる、自分みたいな人間でもいいんだという思いにさせることができる大切な言葉であると語られました。
また、子どもに切れてしまう時には、肩の力の抜くことの大切さ、子どもを変えようとするよりも、子どもが今すでにもっているいい所に着目することの大切さを話されました。
そして、明橋先生は「子が宝なら、母もまた宝」と話され、子育てをしている母親を責めないで、ここまで育ててきた苦労をねぎらうような母親に対するサポートが必要であると述べられました。
最後に童話「くまのこうちょうせんせい」の読み聞かせをされ、「子どもは明るくて元気が一番と、大人は思いこんでしまいます。でも本当は、子どもは小さくて弱いものなのです。子どもたちの痛みを分かち合うのが、大人の役目だと思います」と結ばれました。
講演後の質問タイムでは、参加者から子育てについての具体的な質問に、明橋先生は丁寧に答えてくださいました。また会の終了後には、明橋先生のサイン会があり、いつまでも長い行列ができていました。
明橋先生の講演会をもって、本年度の子育てパワーアップ講座が終了しました。5回の講座の延べの参加者数は、約360名でした。多くの皆さんに聴講していただきありがとうございました。来年度も、より充実した子育てパワーアップ講座を考えていきたいと思います。
《 参加された皆さんの感想から 》
◎ 自己肯定感の大切さが分かりました。親としてはまだまだ新米ですが、子どもと一緒に成長 していけたらと思います。「子どものペースで依存と自立の繰り返し」は、難しそうですがしっかりと見極めていきたいです。
◎ とても楽しみにしていました。何だかほっとした時間を過ごすことができました。今日も「これからがんばるぞ」という気持ちになれました。
◎ 私も自分のことが好きと言える母になりたいです。子どもにも自分のことが好きになって欲しいと思います。「好きだよ」「生まれてきてくれてありがとう」って伝えていきたいと思います。
掲載 11 16 2009
「子育てパワーアップ講座」も第4回目を迎えました。
今回のテーマは、「子どもと家庭を育む地域子育て支援について」です。講師には長野県短期大学の金山美和子先生をお迎えし、安心して子供を産み・育てることができる環境にするため、地域において求められている子育て支援は何かを考え合いました。
最初に「鼎子育てネットワークすくすくの樹」の皆さんに、活動の紹介をしてもらいました。
すくすくの樹は、子育てにかかわる8つのサークルや団体が集まっているネットワークです。そして定期的に集い交流することで、会員相互の子育ての悩みを共有し、他人の子育てを参考に自分の子育てを見つめ直す活動を展開しています。また、地域体験学習やフリーマーケット、そして子育て講座なども企画しています。
「子育ておしゃべりポスト」の紹介もありました。子育てに悩んでいる人のための相談ポストです。投函すれば、先輩ママやカウンセラーなど様々な立場の方が悩みに答えてくれます。会場の後方には、「おしゃべりポスト」が設置されていました。
すくすくの樹は、「鼎子育てネットワーク」ですが、鼎地区以外の皆さんの参加も自由とのことです。参加者の皆さんからは、「とても参考になる活動をしている。子育て講座などにも参加したい」という声が数多く聞かれました。
講師の金山先生は、かつて幼稚園に勤務されたり、地域の育児サークルの開設運営にもかかわってこられた先生です。そうした経験や出会った事例などをもとに、地域のおける子育て支援の基本的な立場についてお話しいただきました。
最初に地域で子育てをしている親を見る視点として、「親は子育てのためだけに存在しているわけではない」「子育てや人とのかかわりが苦手の人もいる」と話され、子育てをしている親に対して寄り添っていくことの大切さを訴えられました。
また、「子育て支援」は、親に代わって子育てをすることでも、どの親も同じように上手に子育てができるようにすることでもない。大切なことは責任と自信と喜びをもち、その家庭なりの子育てが出来るように見守り支えることであると話されました。
また具体的な事例として、上越市のこどもセンターの話がありました。とても開放感のある建物の中で自主的に子育て広場が運営されており、その中での親同士の具体的な学びあいの様子も紹介されました。
最後に子育て広場などに来る子どもを見つめる視点として、「幼くてもひとりひとりが個性をもっている」「個性も発達も多様であることに配慮する」「支援者に必要なのは診断ではなく受容」とお話しされました。
聴講した参加者の皆さんからは、「私が見落としがちなお話をしていただき、また新たな気づきができました」「一人一人の接し方を見直そうと思いました。自分の物差しを使ってしまいがちなので、よく考えてから話をしようと思いました。」など、有意義な時間が過ごせたとの感想が多くありました。
次回の講座は、最終回になります。「子育てハッピーアドバイス」の著者である明橋大二先生をお招きして、12月11日に鼎公民館で行います。多くの皆さんのご参加をお待ちしています。
掲載 10 13 2009
飯田市教育委員会では、「みんなで子育てパワーアップ講座」を開催しています。
本年度第5回目となる12月11日(金)は、真生会富山病院心療内科部長 明橋大二さんを講師に迎え、「子育てハッピーアドバイス ~自己肯定感を育む子育てを考える~」と題してご講演いただきます。
お父さん、お母さん、地域の皆さん、どなたでも参加できます。
大勢のご参加お待ちしています。
詳しくは、下のチラシをご覧ください。

◎終了いたしました。ありがとうございました。
掲載 10 08 2009
「子育てパワーアップ講座」の第三回目が、10月2日に羽場公民館と鼎公民館で開かれました。
今回は講師に、TERUコミュニケーションステージ代表の渡辺照子先生をお迎えし、「コーチング」について学びました。コーチングとは、相手の目標達成や前進に向け、本人の自発的行動を引き出すコミュニケーションの手法です。
最初に渡辺先生から子どもを育てるときの基本として「子どもを認める親になる」「聞く親になる」「子どもに任せる親になる」の三点をお聞きしました。そして、その三点について、「ペアワーク」を中心に具体的に考え合いました。
まず「認める親」になるためには、子どもをプラスの眼鏡をかけて見つめ、見たことを“OKメッセージ”(認める言葉がけ)として伝えることが大切であると、渡辺先生は話されました。ある調査によると、死にたいと考えたことのある高校生の7割が、大人に認めてもらった経験がないそうです。
そして、参加者がペアを組んでOKメッセージの伝え方を考え合いました。まず、自分の子どものプラスの面を語り合いました。マイナス面を探すのは容易ですが、プラス面はなかなか出てきません。それでも、プラスの眼鏡をかけて子どもを見つめようとします。そして、二人でプラス面を語り合うことを通して、語っている自分が優しくなれること、また聞いている人も和むことを実感していきます。子どもたちは、OKメッセージを受け取ることで、愛されていると感じて安心して向上しようとするのです。
また、伝え方の一つの方法として、Iメッセージ、YOUメッセージのお話がありました。IメッセージとYOUメッセージとは、具体的には次のようです。
<Iメッセージ>
「私はここを片付けてもらえたら、きれいになってとても助かるわ」
<YOUメッセージ>
「(あなたは)何回言ったらわかるの!ここを片付けてちょうだい」
Iメッセージは、主語が私になります。伝え方が温かく、素直に思いを届けることができます。そして、子どもたちをやる気にさせます。YOUメッセージだと、“上から目線”で冷たくなります。言い方の工夫で、親の思いの伝わり方が違ってくることを学びました。
次に「聞く親」になるための、ペアワークをしました。今度は聞き方です。二人で聞き役を交代しながら、聞き方を考え合いました。「聞いているよ」というサイン(あいずち・うなずき・目線など)を出しながら、子どもの話を最後まで聞く。伝えたいことはその後で。これらが聞き方で大切なことです。聞き方のペアワークを通して、聞いてもらえたと感じられると二人の絆が深まることも実感しました。
最後に、「任せる親」になるために、子どもへの「任せ方」を学びました。
◎ 親がやってあげてきたことを見直して、手出しを控える。
◎ 任せることについて、話し合う時間を取る。
◎ 楽しく取り組めるよう工夫する。
子どもたちが任されて自分でやれたという体験は、自信につながります。しかし、親が代わりに道を整えてしまい、躓くであろう石まで取り除いてしまうと、躓いたことのない子どもは、立ち上がり方を学べません。躓きは子どもの良き人生のトレーニングと考え見守っていくことの大切さを、渡辺先生から教えていただきました。
約二時間の講座でしたが、渡辺先生の楽しいお話に引き込まれ、あっという間に過ぎたように思います。そして、子どもへの向き合い方をペアワークを通して実感的に学び合えたように思います。
参加された皆さんの感想をいくつか紹介します。
◎ Iメッセージ、それから子どもに任せることを、今日帰ってからさっそくやってみようと思います。「認めてもらうこと」とても嬉しいことです。我が子もしっかり認めてあげようと思います。
◎ 自分の子どもの接し方を見つめ直す良い機会になりました。Iメッセージ、YOUメッセージの考え方はわかりやすく、すぐに活用できそうです。
◎ 実例を出しながらのお話で、とても参考になりました。子どもを認めてあげることの大切さは、前から話に聞いていたのですが、今日のお話を聞き、即実践できそうです。明るい先生の人柄に、元気をもらいました。
掲載 09 30 2009
「子育てパワーアップ講座」の二回目が、9月18日に野底山森林公園で開かれました。
今回のテーマは「自然の中で子どもと思いっきり遊ぼう」です。自然の中で子どもをどのように遊ばさせたらよいかを、参加者が体験を通して学び合いました。
講師には、飯綱高原ネイチャーセンター代表の内田幸一先生をお迎えしました。内田先生は、信州飯綱高原のネイチャーセンターを拠点に幼児、青少年の自然体験教育活動を展開しておられます。
上郷老人福祉センターでオリエンテーションの後、広場に出ていくつかの遊びを体験しながら、子どもと自然のかかわらせ方を学び合いました。
内田先生からは冒頭、
「外に出てきたら自然のことにまず目を向けさせるのではなく、友達との関係づくりを優先すること。自然の知識を豊かにすることが第一ではない。コミュニケーションをまず大切にすること」
とおっしゃられました。そして
「関係が豊かになると、言われなくても自然を意識するようになる」
とお話しされました。
その後は、コミュニケーションを豊かにする遊びを体験。
まずは、二人のペアでの鬼ごっこから。鬼になったらその場で3回まわって、相手を見つけるという遊び。3回まわると目が回り、なかなか相手が見つかりません。
二人の関係が深まったところで、次は4人グループでの遊び。一人が鬼になり、残りの3人が手を繋ぎ合います。鬼は、3人の中で決められた一人をタッチしようとします。タッチされると、タッチされた人が鬼になります。この時、残りの二人は一人がタッチされないように守ります。これは「トライアングルタグ」という遊びです。二人に防がれるとなかなか相手をタッチできません。単純なゲームですが、真剣にやると汗が出ます。
ゲームの後の感想です。
「守ってもらえるという安心感があった」
「初めてあった人としっかり手をつなげた」
「相手を守ってあげなければという責任感があった」
こんな声が聞かれました。遊びを通して、4人の緊張感も解れたようです。内田先生からは、
「単純な遊びであるが、相手にタッチする方法はいろいろある。それをみんなで考えることが大切。また、遊びを通して友達と手をつなぐという抵抗感もなくなってくる」
とのお話がありました。
次は15~6人での遊び。参加者を二つのグループに別けて行いました。
これも単純な遊びです。相手の名前を呼び、小さなカラーボールを手渡します。速く全員に渡るようにするにはどうしたらよいかを考える遊びです。まず、名前の呼び方を短くするように工夫します。また、渡す相手との間隔を縮めるように工夫します。そして、何度も何度も工夫を繰り返し挑戦していきます。次第に渡す時間が短くなってきました。約10分ほど繰り返し練習する間に、全員をボールが渡る時間が5秒にまで縮めることができるようになりました。5秒を切ったときには大きな歓声が上がりました。一つの目的が達成できたという喜びの叫びです。
この後も、コミュニケーションを深めるいくつかの遊びを体験しました。
体験した時間はわずか2時間程でしたが、参加者の関係も大いに深まったように思います。自分の心の中にあるものをすべて開放できた喜びを、お互いが感じているようでした。
最後に内田先生からは、
「現在、外での遊びは非日常になっている。外に出て速く自然と結びつけようとすると、逃げていく子どもがいる。人間関係をゆっくり作りながら自然とかかわっていくことが大切」
とお話しされました。
最後に参加者の皆さんの感想です。
◎とても楽しくて時間があっという間に過ぎてしまいました。知らない方とこんなに親しく遊べるという体験を、子どもたちにもさせてあげたいと思いました。
◎ゲームを通して、人間関係がだんだん解れていごこちがよくなっていくのを感じました。
◎遊びの中に協力や責任やいろいろ考えるものがあり、とてもよかったです。
◎自然を感じながら、人とコミュニケーションをとっていく楽しさを十分に感じることができました。
第三回目は、「子育てコーチング入門」講座です。多くの皆さんのご参加をお待ちしています。
掲載 09 14 2009
今年も「子育てパワーアップ講座」が始まりました。
昨年度から始まった講座ですが、講師の先生の話を聞いたり仲間と語り合う中で、自分の子育てを見つめ直したり、また今までと違った視点で子育てを考えたりすることができるようにとの願いから始められたものです。
今年の最初の講座は、子どもの本専門店「メリーゴーランド」店主・増田喜昭さんを講師にお招きし、8月29日に松尾公民館で開催されました。
増田さんは、三重県四日市市で1976年に子どもの本専門店「メリーゴーランド」を開きました。
「メリーゴーランド」では、子どもの本を販売しているだけでなく、さまざまな活動をしています。第一線で活躍する作家・画家・編集者などを招き、子どもと子どもの本を考えるレクチャーを月に一回開催しています。
また、プロの作家・童話作家の養成ワークショップ「絵本塾」「童話塾」を主宰しており、次の時代の作家の出発点となっています。子どもの本を販売するだけでなく、子どもや子どもの本について考え、さらに、作家も育てる活動をしています。
講演は、「絵本の力、ものがたる心」と題してお話され「感じる」ことの大切さを訴えられました。
「まず感じることが大切。わかることはそれほど大切ではない」
と話され、美しいものを見て美しいと感ずる心が将来に向けて大きな力になるとおっしゃられました。
読書については、
「国語力ではない。国語力と結びつけてはいけない。読書は夢であり、もう一つの人生である」
と話されました。また本を選ぶ時には、
「子供の好きなものだけを買うのはよくない。もう一冊、親が好きな本を買うこと。そして、子供にその本のどこが好きで、どのような絵が気に入って、どこに感動したかを伝えることが大切」
と語られました。さらに、
「読書は同じ本を何回も何回も読むことである。たくさんの本を読む人は読書家ではない」
とも話されました。
約1時間半の講演でしたが、お薦めの絵本の紹介をしながら、絵本のもつ力をいろいろな角度から語っていただきました。
第一回目の講座には、子育て中の母親や子育てサークルの関係者など約50名が参加しました。
講演後には、5~6人のグループに分かれて絵本の魅力について語り合いました。
次のように感想が聞かれました。
◎とても安心できました。子どもは一人の人間というのは当然ですが、母親の責任のようにとらえてしまいがちです。子供のことを他から何か言われてしまうと自分の育て方が、考え方がと迷うこともありますが、これでいいと背中を押してもらった気がします。
◎楽しかったです。笑えました。涙が出ました。元気になりましたというより、子供と向き合うことが気楽になりました。感じる心って素晴らしいですね。私はこの頃、感じる程の心と時間の余裕がありませんでしたが、久しぶりにわくわくして過ごせました。
◎先生のお話を聞き、自分がいかに感じる心を忘れ、データや周りの目や新聞などの情報に振り回されていたのかを思い知らされた。涙が出そうになりました。全然惑わされていないと思っていたのですが。これから感じる心を大切に子育てし、子供に本を読んで聞かせたいと思いました。
このような声が聞かれ、約30分という短い話し合いでしたが、お互いが感じたことを共有できたように思います。
講座修了後も、参加者が増田先生が紹介した絵本の周りに集まり、絵本の魅力についていつまでも語り合っていました。
「体験すること、想像すること、この両輪で子どもががすくすく育つ」(増田さんの言葉)
第二回目の講座は、「自然体験」講座です。9月18日に野底山森林公園で行われます。多くの皆さんのご参加をお待ちしています。
掲載 06 25 2009
飯田市教育委員会では、子育て真っ最中の方、子育てに興味のある方のための講座
『みんな子育てパワーアップ講座』
を平成21年度も開催します。
講師の先生からお話を聞いたり、仲間と語り合う中で、自分の子育てを見つめたり、今までと違った視点から子育てを考えてみませんか。
そして、子育てを考え合う仲間とつながり合いませんか。
全国的にもご活躍されている講師の先生方ばかりです。
お父さん、お母さん、地域の皆さん、どなたでも参加できます。
大勢のご参加お待ちしています。
◎終了いたしました。ありがとうございました。