掲載 08 30 2010
7月と8月にわたり、まちかど博物館親子体験「裂き織り講座」が開催されました。講師は橋北地区にお住まいの田中百合子さんです。
皆さん、裂き織りって知っていますか?
裂き織りとは、古くなった布を細く裂いて緯糸(よこいと)にし、新しい布を織り上げる技術のことです。古くなったモノを捨てずに大事に使っていた昔の日本人が考えた「もったいない」の精神から生まれた技法で、いわば現代のリサイクル術です。
講師の田中百合子さんは、この道30年以上のベテランです。田中さんのご自宅をお借りし、子どもたちはB5の大きさ、お母さんやお父さんがそれより少し大きめの裂き織りの敷物を作りました。
裂き織りに使う布は、古ければ古いものほど扱いやすくなります。もともとは座布団カバーや着物だった布を、1.5センチほどの細さにピーッと裂きます。比較的新しい布は、田中さんが何度も洗濯機にかけてやわらかくして、裂きやすいように準備してくださいました。布には縦と横があり、縦の方向に裂くと裂きやすく、横に裂こうとすると布がほつれて上手く裂けないそうです。
細く裂いた布を、緯糸(よこいと)にして、織り機で織っていきます。縦糸は、今回はタコ糸を使いました。各自好きな色の布を選んで、2台の織り機(裂き織り用に小さめのもの)を使って、親子で並んで体験しました。織り機を手で「トントン」とする音が部屋に静かに響きわたります。裂き織りは、布を裂いて使うので、もともとの布の模様とはまったく違うイメージに仕上がり、力の入れ具合によっても風合いが変わるので、一つとして同じものは出来ません。裂き織りを綺麗に作るコツは、織っていく布の幅が狭くなったり広くなったりしないよう、織り返しのところを丁寧に扱うことだそうです。
親子で並んで織りながら、
(親)「わー、A子綺麗にできてるね。かわいい色だね」
(子)「お母さん上手だね」
と声を掛け合います。講師の田中さんも子どもたちに、
「上手に出来てますよ。あと少しだね」
と励ましてくださいます。
「ずっとこの講座を楽しみにしてました」
「もっと織りたい!家に織り機があったらなあ」
子どもたちは、初めての裂き織りの体験と出来上がった作品にも大満足。
「古い布がこんなに綺麗な布に生まれ変わるなんて、布も捨てられませんね」
とおっしゃっているお母さんもいました。
「裂き織りがしたかったら、いつでも遊びに来てね」
と田中さん。田中さんのご自宅には、裂き織りで作った敷物やバッグ、また何年も使っている家具もあり、モノを大事にする田中さんの人柄も伝わってきます。
裂き織りに参加してくれた親子は、古いものでも大事に使えば新しいものに生まれ変わることを知ったり、親子で一緒の時間を楽しんでくれたようでした。
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掲載 06 24 2010
城下町飯田には、昔ながらの高度な技術を持った職人さんがいらっしゃいます。
手仕事の伝統を守る職人さんに、親子で弟子入りしてみませんか。
今回は、江戸町にお住まいの田中百合子さんのお宅で、親子で裂き織りに体験です。
裂き織りとは、古くなった布や着物を裂いて、緯糸にして織り込んだ平織りのことです。
江戸時代に貧しかった庶民によって生まれたといわれています。
多くの皆さんのご応募お待ちしています。
日 時
第1回目 7月31日(土) 13:00~
第2回目 8月21日(土) 13:00~
場 所 :田中百合子さん宅(江戸町)
講 師 :田中百合子さん
参加対象:小学校4~6年生と保護者(祖父母も可)
定 員 :各回3組まで
参 加 費 :1人 300円
申込締切:7月16日(金)
詳しくはチラシをご覧ください。

参加者募集チラシ(PDF 301KB)
◎次のフォームからも、お申込できます。
掲載 04 13 2010
3月の春休み、まちかど博物館親子体験「ちょうちん作り講座」を開催しました。
「ちょうちんづくり講座」は今年度で3回目です。達人は引き続き、長姫町にある綿屋提灯店の原さんご一家です。綿屋提灯店は大正6年から続く老舗で、原章二さんは現在3代目になります。
2家族、3名の子どもとお母さんたちが参加し、ぶらちょうちん(手持ちのぶら下げるちょうちん)をつくりました。
作業部屋には、ちょうど春のお祭のために作った丸いちょうちんや、御柱に使う大きなちょうちんがたくさん飾られ、賑やかです。
まず、原さんがちょうちんの材料である和紙の説明をしてくださいました。
和紙の原料である「こうぞ」の木も見せていただきました。原さんは、満足のいくちょうちんを作るため、使う和紙にはこだわっているそうです。職人さんたちが一生懸命作った和紙だから、できるだけ無駄にならないよう大事に使っている、とお話してくださいました。
作業部屋には機械の音がまったくしません。ちょうちんを作るための作業用の道具は、すべて原さんご一家が工夫して手作りしたもので、人工的な機械はまったくありません。また道具の多くが先代から引き継がれたもので、磨り減っている刷毛は初代のおばあさんが使っていたそうで、歴史を感じます。
お話を聞いた後は、いよいよちょうちんづくりに挑戦です。
まずはひご巻きです。合わせたちょうちんの型にひごをぴんと張って巻いていきます。少しでも力を緩めるとひごが外れてしまうので、子どもたちは息を呑んで巻いていきます。真剣に巻いていた子どもたちも、終わった後は力を抜いて、「ふ~っ、指が痛い!」
少し揺るんでひごが外れてしまっても、原さんが
「最初からうまくできる人はいないよ。1番最初の失敗は失敗とは言わないんです。2回目、3回目に同じことをしたら失敗だけど。機械は壊れる、人間は失敗するんです。」
と励ましてくださいます。
ひご巻きが終わったら紙張りです。タピオカ糊を使って、和紙を先ほど張った巻いたひごに貼っていきます。原さんがお手本を見せてくれると、子どもたちは身を乗り出して作業をじっとみつめます。その様子を見て原さんが
「こうやって身を乗り出して見てくれるのは、やる気の現れ。うれしいです。」
とおっしゃっていました。子どもたちは小さな手でゆっくりと丁寧に貼っていきます。
紙張りが終わったら、次は文字書きです。
教えてくださるのは、章二さんの奥さんの久美子さんです。綿屋提灯店さんでは、ちょうちんを作る作業をご一家が分業で行われ、文字書きは久美子さんの担当です。
子どもたちは自分たちで考えた好きな文字を墨で書き上げました。今回は、参加してくれた家族に家紋を調べてきてもらい、原さんに家紋の由来を教えていただき、家紋を絵に描くこともさせていただきました。思い思いの文字をちょうちんに入れ、堂々としたちょうちんが完成しました。
すべて手作業で作り上げた、世界でひとつだけのちょうちん。子どもたちは最後まで一生懸命作り上げました。できあがったちょうちんを持って、笑顔で記念撮影です。
参加した子どもたちからは
「糸(ひご)をまくところが楽しかった」
「難しかったけど、またやってみたい」
という声を聞くことができました。参加したお母さんたちからは、
「子どもたちが最初から最後まで作り上げられるよう、原さんに丁寧に教えていただいて嬉しかった。」
「日本の伝統工芸はかっこいいなあ、と思いました。大切な技術を子どもたちに教えていただきありがとうございました」
という声を寄せていただきました。
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掲載 02 22 2010
飯田で伝統の手仕事を守り続ける職人さんに、親子で弟子入りしてみませんか?
世界で一つだけの“マイちょうちん”を作ります。多くの皆さんのご応募お待ちしています。
日 時 : 3月23日(火) 9:00~16:00
場 所 : 綿屋提灯店(飯田市長姫町)
対 象 : 小学校4~6年生と保護者
定 員 : 3組
参 加 費 : 1組 1,500円
そ の 他 : 定員を超えた場合は抽選となります。
詳細は、チラシをご覧ください。

PDF(344KB)
※ 終了しました。ありがとうございました。
掲載 02 10 2010
親子体験講座「手仕事の達人にいざ弟子入り」が2月6日に竜丘公民館で開かれ、今回は「和菓子づくり」に挑戦しました。
この講座には、31組の親子67人が参加しました。今日の「手仕事の達人」は、松寿堂の黒田さん、得月の棚橋さんです。作るお菓子は、お正月によく食べる「上生菓子」です。
始めに棚橋さんから、上生菓子の作り方の説明がありました。使う材料は、生地としての「練り切り」と「あんこ」です。まず、作りたいお菓子の形や色を決めます。そして、生地に食用色素で色を付けます。次に生地をあんこで包みます。これに様々な形を彫刻した木型を押し付けたり、手やへらで整形して細工を施していきます。
棚橋さんは、最初に「桜の花」を作りました。ピンク色に染まった生地を、指を使い5枚の花びらを作り出します。指への力の入れ方がとても難しいところです。棚橋さんは巧みに指を動かし、見事な花びらを作り上げます。参加者の皆さんは、食い入るように棚橋さんの指先を見つめます。次に「もみじの葉」を作りました。生地を黄色と橙色の二色に染め、それを合わせて形を作っていきます。葉に切り込みを入れるのが難しいところです。へらを巧みに使っていきます。あっという間にできあがりました。さらに「菊の花」も作って見せてくれました。
一通りの説明がすみ、それぞれのグループに分かれて親子でのお菓子作りが始まりました。まず、親子で何を作るか決めます。多くの親子が棚橋さんが作って見せてくれた、桜、もみじ、菊に挑戦です。親子で相談しながらも、分からなくなると棚橋さんが作ったお菓子を見に行きます。また、黒田さんや棚橋さんから直接、手ほどきを受けています。指の使い方が上手くいかないようです。何度も何度もやり直しながらも、少しずつ形が整っていきます。黒田さんから「上手、上手」と言われ、笑顔を見せる子どもたち。「子どもの方がうまくてどうしよう」と語るお母さん。子どもの新たな才能を見つけたようです。
今日作る上生菓子は、一人で4個。最初は達人の作ったお菓子をお手本にしていましたが、最後の方になると、自分なりのアレンジが入ってきます。黒田さんからは「形は本物のようにならなくてもいいよ。見た人が食べたくなるような色や形にしていくことが大切。」とのお話もありました。
手だけで作っていた子供たちは、次第にへらや木型を使い始めます。また、金のふるいを使い練り切りを押し出しソボロ状にし、それをあんこに乗せて形を作る技法にも挑戦していました。
約2時間かけて、親子で8個のお菓子を作りました。出来上がったお菓子を机の上に並べて出来映えを批評し合う親子。どの親子も満足そうでした。
最後はみんなでお茶を飲みながら、作ったお菓子を一つだけ食べました。自分が作ったお菓子を、形が無くなっていくのを惜しそうに、少しずつ味わっていました。
黒田さんからは「みんなで同じものを作ろうとしても、作る人の感性で一つ一つが違ってくる」とのお話がありました。そして「今日は家に帰ったら家族で集まって、お茶を飲みお菓子を食べながら、お菓子作りの話をして、家族団らんの時間を楽しんでください」と語られました。
飯田は、昔からお茶と和菓子の文化がとても大切にされてきました。そんな文化の一端にふれることができた一時でした。
「今まではあまり食べたことがなかったお菓子だけど、今日から好きになりました」と答えてくれた子どもがいました。
これからもこうした手仕事の達人に出会うことを通して、飯田の歴史や文化、伝統に対する関心を高め、ふるさとがより好きになって欲しいと思います。
参加者の感想を一部ご紹介します。
◎ 小学生
・自分で和菓子を作ることができたことが楽しかったと思う。だんだんその形っぽくなってくるところも楽しかった。
・洋菓子作りも楽しいけれど、こっちの方が、手で和菓子が作れて楽しかった!他の人にもほめてもらえてうれしい。またいっぱい和菓子を作ってみたい。
・自分があまりにもヘタだったので、お母さんにたくさんいろいろ教えてもらったので、やっぱりお母さんたよりになると改めて思った。
・お母さんと一緒に楽しく作れて良かった。お母さんと自分たちの作った和菓子を見せあいながら「上手だね」などと話しました。
◎ 保護者
・「和菓子の町」と言われる飯田に育つ子供たちが、自分で手に触れ作れる機会はとても大切でした。親子で参加できてうれしかったです。
・ねりきりは初めて作りました。色の変化、細かい細工で表情が変わりとても難しかったですが、娘と一緒に楽しく作ることができました。
・創作するという感覚が楽しかった。手のひらサイズの中にどんな形に、どんな色に、どんな模様にしようか考えながら、でも思っているとおりにならない、その感覚が新鮮だった。子どもが「みてみて、〇〇できたー」という言葉がたくさん出てきて、親子の濃い時間ができた。
・わが家では、和菓子屋さんに皆で行くのがとても好きです。帰ってから「どれにする?」とワクワクドキドキしながら食べるときはとても幸せです。
・日ごろは洋菓子を食べることが多いですが、この機会に和菓子屋さんに足を運ぼうと思います。伝統を守り続けていらっしゃる職人さん、頑張ってください。
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掲載 01 13 2010
飯田は“信州の小京都”と呼ばれ、古くからお茶と和菓子の文化が発展してきました。
そのため飯田には、今なお多くの和菓子職人さんがいらっしゃいます。
手仕事の伝統を守る職人さんに、親子で弟子入りしてみませんか?
いろいろな形の生和菓子を作る体験講座です。
多くの皆さんのご参加お待ちしています。
日 時 : 2月6日(土)9:15~12:00
場 所 : 竜丘公民館 実習室
講 師 : 飯田下伊那生菓子組合の皆さん
参加対象 : 小学校高学年(4~6年生)と保護者(低学年以下の兄弟も可)
定 員 : 20組
参 加 費 : 1人 300円
申込締切 : 1月29日(金)
そ の 他 : 定員を超えた場合は抽選となります。
詳細は、次のチラシをご覧ください。

PDF版はこちら
※ 終了いたしました。ありがとうございました。
掲載 10 07 2009
朝まで降り続いた雨も上がり、鼎の切石にある「科野(しなの)草木染工房」で草木染めの親子体験講座が開かれました。講師は、工房の稲垣昭吾さんご夫妻。この日、弟子入りしたのは7組の親子17人です。
工房を見学させていただいた後、草木染めのやり方について稲垣さんからの説明を聞きました。今日の体験は、「藍」と「茜」の染め液を使って白色の布を染めることです。染め方は、「絞り法」です。稲垣さんは今までに作られた草木染めの作品を示しながら、絞りのやり方を説明していきます。「この模様を作るには、この布の端を輪ゴムで巻きます。巻いた部分は、染料が染みこまなくて白っぽい模様になります。また、割り箸で布の両側を挟み輪ゴムを巻くと、挟まれた部分は白くなります」 輪ゴムの使い方、割り箸の使い方によって、いろいろな模様ができるのです。輪ゴムで布を巻くと円形の模様に、箸などで押さえると線形の模様ができます。
さて、一人一人に白い布が用意されました。ハンカチサイズの大きさです。輪ゴムと箸を使いながら、一人一人が絞りを考えていきます。最初は、お父さんやお母さんに相談しながらやっていましたが、絞りの方法を理解すると、それぞれが自分で絞りを工夫し始めます。一番人気のあった絞りは、割り箸を十文字に組み合わせる「手裏剣型」。箸が布から浮かないように輪ゴムをきつく巻きます。これが大変な作業です。輪ゴムだけで絞りを考えた友達もいましたし、輪ゴムと割り箸を組み合わせて、絞りを考えていた友達もいました。一人一人違った絞りの方法ができたようです。さて、どんな模様になるのでしょうか。
次は、いよいよ染料を使って染める作業。最初は「茜」です。茜の根から採れた染料を水の入った鍋に入れて温めます。染料をよく溶かすためには、常に水をかき回わさなくてはなりません。一人一人が交代でかき回していきます。染料がどのように変化していくかを、みんなで真剣に見守ります。次第に水が温められ、染料が広がっていきます。そして、85℃になったところで白い布を入れました。しばらくは、お湯の中に漬けておきます。
茜染めは、漬けておくのに多少時間がかかるので、今度は藍染めに挑戦です。こちらは、既に出来上がっている染め液の中に白い布を入れます。液の中に入れること約5分。藍色に染まってきたところで液から出します。そして、巻いてあった輪ゴムや割り箸を外し布を広げます。さて、いよいよ楽しみの瞬間です。どんな模様ができているのでしょうか。
「わっ、面白い形。こんな形になるんだ」
「四角い模様がたくさんできた」
「竹みたいな模様になった」
と、感動の声が上がります。稲垣さんからも
「立派、立派、いい模様ができた。その模様の作り方をおじさんに教えてもらたいな」
と、お褒めの言葉が。周りで見ていたお父さんやお母さんも、
「楽しそうな模様ができたね」「きれいな色に染まったね」
と嬉しそう。 布を広げ着色するのを待ちます。そして、軽く水洗いをしてから乾かします。
稲垣さんの家の前の道路脇に、乾かす場所があります。一人一人が染めた布を順番に干していきます。雲の隙間から、温かな陽が差しています。
そのうちに茜染めも、布に色がついてきました。藍染めと同じように、鍋から布を取り出し輪ゴムや割り箸を外し布を広げます。また、歓声が上がります。薄い茜色に染め上がっています。茜で染めた布の色は、おだやかで自然を感じさせるやさしい色あいです。藍で染めた布と同じように、水洗いをして干していきます。そして、道路脇に全員の作品が並びました。まるで草木染めのギャラリーのようです。天然染料で染めた色は移ろいやすいけれど、移ろう色を眺めるのも風情の一つです。
温かな日差しを浴び秋風に揺れながら、「藍」と「茜」が生地にしっとりと馴染んで落ち着いた雰囲気を醸し出してくれています。植物や樹木の命が布に吹き込まれ、私たちに温もりを感じさせてくれます。
古代から伝わる草木染め。昔の人と同じ天然染料を使い同じ方法での染め方に、古代へのロマンを感じた親子も多かったのではないかと思います。
掲載 09 08 2009
城下町飯田には、昔ながらの高度な技術を持った職人さんがいらっしゃいます。
手仕事の伝統を守る職人さんに、親子で弟子入りしてみませんか。
今回は、世界でひとつだけのオリジナル草木染ハンカチを作る体験講座です。
多くの皆さんのご参加お待ちしています。
日 時 :10月3日(土) 9:00~12:00
場 所 :科野草木染工房(鼎切石)
講 師 :稲垣昭吾さん
参加対象:小学校4~6年生と保護者(祖父母も可)
定 員 :10組
参 加 費 :1人500円
申込締切:9月28日(月)
詳細は、次のチラシをご覧ください。

PDF版はこちら
※ 終了いたしました。ありがとうございました。
掲載 03 31 2009
“手仕事の達人に弟子入り”第3弾『親子ちょうちん作り講座』が3月23・24日の両日開かれ、抽選で選ばれた5組の児童とお母さん・おじいさんが、初めてのちょうちん作りに挑戦しました。
講師は、長姫町の綿屋提灯店三代目の原章二さんと奥さんの久美子さんです。
まずは原さんから、提灯の材料や種類の話をお聞きしました。昔は材料の90%を飯田で仕入れることができたが、今では提灯和紙やひご、曲げ物(提灯の上下に付いているわっこの部分)を作れる職人さんがほとんどいないこと。お父さんの功美さん(二代目)の「なるべく安く作って、多くの人に提灯を使ってもらいたい」という願いを引き継ぎ、材料代が高騰するなか家族で力を合わせて値段を上げずに提灯作りをしていること。寒い雪の中で繰り返し、ていねいに作られる提灯和紙を例に挙げ、材料を無駄にすることなく使わせてもらって一つの提灯ができることなど、実物を見せてもらいながらお聞きしました。
子どもの頃はサラリーマンの家にあこがれたという原さん。ご自身が親となり子育てをするについて、“飯田のよさ”を感じられ帰郷、家業を継がれたそうです。代々受け継がれた手作りの道具を大切に使われる姿や言葉の端々に、先々代やご両親への尊敬の念がにじみ出て、作業場が温かな空気に包まれます。
受講者の皆さんは、身をのり出して材料を見たり、熱心にメモを取りながら、わからないことはその都度お聞きし、いよいよマイ提灯作りの始まりです。
【ひご巻き】
ちょっと力を抜くとパ~ン!!と全てのひごがはずれてしまうとあって、子どもたちは真剣です。あぐらをかいて力を加減しながら巻いていく子どもの傍らで、保護者の方々も息をつめて、日頃と違う子どもの表情に見入ります。巻き終わると参加者全員が「フ~!」っと力を抜き、巻いた子はバンザイした後、痛い指をさすります。
【紙張り】
ひごを糸で留めた後、タピオカ糊を使い、先々代のおばあさんの指の痕がしっかり刻まれたハケを使って糊を付けます。紙がずれてしまわないよう、塗りもれがないよう原さんに見守られながら、8枚の提灯和紙を貼っていきます。
【文字書き】
「どんな字を書こうか…」提灯を乾かしている間考えた子どもたち。自分の名前の一字や「夢」の字にすることに。「字を書くのがイヤなんだ!」「書道は嫌い!」という子も、久美子さんの認めの言葉に導かれ、力強い、個性的な字型ができました。字型を内側に張り、でこぼこした表面に筆を運ぶ子どもたちの目は、段々職人さんっぽくなっていきます。
【完成】
乾いた和紙のひごとひごの間に、和裁用のヘラで線を引き折り曲げ、原さんに付属の部品と手で持つ棒を付けてもらい完成!!
どの子も「やったあ~!!」とうれしそう。できあがった提灯を手から離しません。
提灯作りを継ぐことになってから、言葉で教えてもらうことは一切なく、父の斜め後ろから見ながら提灯作りを覚えたという原さん。学生時代からバスケットボールを続け、現在もバスケットのプロリーグの審判員としても活躍されておられる原さんから
「見てコピーできる才能は大切である」
「何でも続けて欲しい」
と子どもたちにメッセージが贈られました。
子どもたちは、一日がかりの講座を通して、それぞれに“伝統文化のこと”“職人さんの思い”“手仕事の大変さ”を感じ、保護者の方に見守られ、原さんに助けてもらいながらも、自分の提灯を作り上げたという達成感を感じてくれたようです。
アンケートには「先生のおかげで、ぼくの良いちょうちんができました。本当にありがとうございました」という感謝の思いと共に、「手間がかかって大変ですが、これからもがんばってください」という、数少ない職人の皆さんたちへのエールが、多くの子どもさんから寄せられていました。
今回の講座の作品と原さんの提灯をはじめ、平成18年度から20年度の『親子体験講座』の受講者さんと職人さんの作品を下記の通り展示致します。是非お出かけください。
日時:4月7日(火)~4月12日(日)午前9時30分~午後5時まで
※7日は午後1時から、最終日の12日は午後3時までになります。
場所:飯田美術博物館 市民ギャラリー
内容:職人さんの紹介・作品展示等
小笠原さん(曲げ物) 稲垣さん(機織り・染物)
牧島さん(刺繍) 田中さん(裂き織り)
松沢さん(布団) 原さん(提灯)
親子体験講座の受講者作品
掲載 03 05 2009
2月8日と15日の全2回にわたり『まちかど博物館 いざ!手仕事の達人に親子で弟子入り!第2弾』が開催され、2組の親子が参加して座布団づくりに挑戦しました。
今回の達人は、諏訪町にある『金山ふとん店』さんの金山社長さんと、妹の松沢登喜子さんです。
初回は、金山さんに布団と睡眠のことについてお話をしていただきました。
「寝る事は生活の一部です。布団は、自分が明日元気になるための道具なんです。綿も産地によって手触りが全然違うんですよ。」
と見せていただいたのは、テキサス綿、天津(テンシン)綿、メキシコ綿etc・・・
子どもたちは綿を触って感触を確かめます。弾力のあるもの、ふわふわしたもの、ちょっと色が濃いもの。一般的に売られている化学繊維から出来た綿とは全く違う、思わずほおずりしたくなるような気持ち良さです。
綿打ち(布団などの中の綿を細かく繊維にして再生すること)は、今は機械作業だけれど、手作業だったときの昔の道具も見せてくれました。
お話のあと、松沢さんが、座布団を実際に作って見せてくれました。松沢さんはあっという間に手早く作り上げましたが、見ていた親子の顔には何となく「難しそう・・・」の文字が・・・
2回目は、東野公民館で、座布団作りに挑戦です。
ふかふかの触り心地の幻の綿「天津綿」を使って、松澤さんと金山さんが丁寧に教えてくれました。難しいところはお母さんに手伝ってもらいながら、子ども達が作りあげていきます。
まずは綿を手で切る作業ですが、松沢さんが「手だけを使うんじゃなくて、足も踏ん張ってみて」と子どもたちに声をかけます。慣れない姿勢に(女の子たちなので・・・)ちょっと恥ずかしそうでしたが、作っているうちに夢中になってきたようです。
綿を重ねていくごとに、手早く作業ができるようになりました。
「少しくらい形が崩れても、綿はまた直せるから大丈夫。」
と松沢さん。だんだん四角く、座布団の形らしくなってきました。あらかじめお母さんたちが縫ってきてくれた布に綿を入れて、いよいよ完成間近です。
布の口を縫う作業は、子どもたちも苦労したようですが、松沢さんの「大丈夫、大丈夫。出来るよ。」の言葉と、お母さんにもちょっと力をもらって、2人とも頑張って、最後まで作り上げました。
出来上がった座布団は、「クッションみたい」と子どもが言うくらい、ふかふかです。「おばあちゃんに作ってあげたい」と話している子もいました。出来上がったばかりのマイ座布団に座り、みんなで記念撮影です。
次回は3月下旬に提灯(ちょうちん)づくり講座を予定しています。
伝統の職人技を次世代を担う子ども達へ残していき、親子で飯田の良さを再発見してもらいたい、と始まった『まちかど博物館』事業も今年度3年目となり、4月初旬には、飯田美術博物館の市民ギャラリーに、職人さんの技や作品、親子講座の様子などを紹介する展示をする予定です。
手仕事の達人たちの魅力を、ぜひ親子で観に来てください。