今年の飯田市の成人式は、1月9日(日)に地区ごとに行われました。今年も企画段階から新成人に実行委員会の中心を担ってもらい、当日の式典では、各地区の特色を生かした様々な催し物が行われました。また、実行委員に参加してくれた新成人のみなさんは、成人式の企画・運営だけでなく、自分が生まれ育った地域の学習にも取り組み、地域の様々な魅力を発見してくれました。これからご紹介するのは、成人式当日に配られた記念誌「WISH」に掲載されている「地域の魅力再発見!」の内容です。新成人が見つけたふるさとの魅力や懐かしい思い出など、ふるさと自慢が大集合しました。
人形の街 飯田(橋北・橋南・東野地区合同成人式実行委員)
2007年3月、飯田市の本町に建てられた川本喜八郎人形美術館。この美術館は『人形劇の街飯田市』という人形劇文化の復興と、人形を大切にして欲しいという願いから建てられました。川本喜八郎さんは1990年に飯田を訪れ、当時の人々に人形の魅力を伝えたところ「人形が生きている」という自分の人形を見た人々の言葉に深く感銘を受け「この飯田こそが人形たちに一番ふさわしい場所」と『三国志』や『平家物語』の人形を飯田市に寄贈してくださいました。
現在この美術館には100体近くの人形が飾られており、実際にNHKで使われたものなどを見ることが出来ます。また『パペットアニメショー』や1秒に24コマという何ヶ月もかけて作られた作品『コマ撮りアニメ』なども見ることが出来ます。川本喜八郎さんの人形たちに込められた願いの世界を是非一度体験してみてはいかがでしょうか。
思い出の探鳥会(羽場・丸山地区合同成人式実行委員)
羽場丸山地区の自慢は、母校飯田西中学校の伝統行事である「探鳥会」です。探鳥会とは、年2回愛鳥委員会が中心となり早朝から風越山山麓を散策し野鳥を観察します。この探鳥会に参加することで、普段意識して聞くことのない鳥の声や姿に改めて気づくことができます。この活動には小中学生や地元の方も参加することができ、今回私たちは5年ぶりに参加してきました。
私は、中学生の頃愛鳥副委員長をしていました。その当時は参加者もまばらでとても地味な活動でしたが、今回参加してみると中学生、小学生、親子連れなど参加者(100人以上!)の多さに圧倒されました。講師の先生も5年前と変わらず健在で野鳥のみならず自然全般についてとても楽しくわかりやすい説明をしてくださいました。今回私のグループでは、ヒヨドリ、モズなど15種類の野鳥に出会うことができ、当時を思い出し懐かしく思いました。
早朝のかざこし子どもの森公園は寒かったですがとても景色もよくすがすがしかったです。車に乗るようになったことや勉学、仕事に忙しく、ゆっくりと自然の中を歩く機会も少なくなっています。たまには、ゆっくりと自然の中で耳を澄ませてみてください。きっと懐かしい野鳥の声が聞こえてくる・・・かも?
私たちの宝物(座光寺・上郷合同成人式実行委員)
元善光寺公園の一角で座光寺の麻績神社から少し登った所にある芝生の広場です。この場所は昔南本城というお城があり、それは安土・桃山時代以降に建てられたもので防御のためのお城でした。晴れていれば遠くの山や細かいお店まで綺麗に見ることが出来て上郷と座光寺の景色が一望出来る場所です。春は桜、夏は美しい緑、秋は紅葉、冬は雪山など季節ごとに違う素晴らしい景色を楽しむ事が出来ます。私達はこの場所の景色が小さい頃から大好きでした。昔から子供達に愛されている場所です。芝生も気持ちが良いのでお弁当を持ってピクニックに出かけたくなる場所です。平成18年には麻績の舞台桜の二代目がこの場所に植えられました。時代を越えて古いものを若い人達に大切にして欲しいと願いを込めて麻績振興委員会の方々が大切に守っている貴重な場所です。自分が育った町をぜひこの場所から見てみましょう!きっと今より自分のふるさとの事が好きになると思います。
天竜川から見た風景(松尾地区成人式実行委員)
私たちの住む松尾地区の特徴といえば「天竜川」です。
昔から松尾と「天竜川」は深く関わっていて、昭和36年の水害「三六災」でも大雨により松尾は大きな被害を受けました。また、平成に入っても大雨による冠水が何回かありました。古くは「暴れ川」「暴れ天竜」と言われており、松尾はそれを肌で感じています。
今回私たちは、この天竜川からの景観を見る体験をしました。
天竜川から見る風景はいつもと違って新鮮なものでした。また、「水神橋」や「南原橋」などの橋を下から眺めることができ、川から見上げる橋の姿はとてもすごいと感じました。そして、南原橋を過ぎてからは急に川幅が狭くなり、それまでの緩やかな流れから一変して急な流れに変ります。
流れの変化もすごいですが、川幅が狭くなることで遠くに見えていた木々や岩を間近で観ることができ、その迫力を感じることができました。
今まで知ることの無かった天竜川のすばらしい景色を見ることができ、松尾にある天竜川のイメージも変り、天竜川は松尾の魅力といえるものであると実感することができました。
みんなで作った五平餅 星3つ!(下久堅知久成人式実行委員)
下久堅にはたくさんの魅力があります。その中の一つに柿野沢生産者組合の取り組みがあります。
柿野沢生産者組合では、地元産の米や野菜・くだものを使って「ひさかた御膳」を作ったり、五平餅作り体験など、様々な取り組みが行われています。今回私たちは五平餅作り体験をしました。五平餅は長野県南部の郷土料理で、収穫祝いや祭りの時に必ず食べられていたものです。
五平餅の作り方は、餅米でなくうるち米を炊き、熱いうちに潰して丸め、炭火等でキツネ色になるまで下焼きをし、クルミなどを入れた味噌だれを付けて、再度焼き、完成です。今まで食べたことはあっても作ったことはありませんでしたが、とても美味しい五平餅が出来ました。
皆さんもぜひ一度は、柿野沢へ来て五平餅を作ってみて下さい。絶品です!
上久堅に伝わる伝統行事(上久堅地区成人式実行委員)
上久堅は、神之峰・北田遺跡の歴史遺産があり、マツタケがよく採れるなど豊かな自然に恵まれた地域ですが、今回はコトの行事として行われる「事念仏」と「事の神送り」を紹介したいと思います。
これらの行事は上久堅を中心に飯田市千代や龍江、喬木村富田など、天竜川東側のいわゆる竜東地域の山間地一帯に広く分布しています。飯田下伊那における同種の行事は、上村上町の事の神送り、飯田市立石の事念仏、阿智村春日七久里のチャンキラ講などが点在して伝承されています。
事念仏は、小1から中3までの男女で鉦・太鼓・数珠を使いながら各集落を回ります。事の神送りは、先頭にいる人が笹を持って歩き、1番後ろにいる人が鉦・太鼓を鳴らして歩きます。私が住んでいる原平地区では「風の神を送れよ どこまで送れよ 北の原まで送れよ そうりゃ!」と、鉦や太鼓に合わせて地区独自の言葉を唱えます。
子どもの頃はお小遣いをもらえる1つの行事として当たり前に行なっていたものですが、こうして改めて学んでみると、上久堅伝統のものであり、これからも大事にして地域に残していきたいと思います。
千代の魅力を実感!りんご収穫体験(千代地区成人式実行委員)
ここ千代はとても自然豊かな所です。長野県の名物でもあるりんごは千代でも作られています。今回は実際に千代法全寺にあるりんご農園に行き、収穫の体験をさせていただきました。作業の前にリンゴジュースとリンゴをいただきました。果汁100%ですっきりとした甘さでおいしかったです。収穫作業ははじめてで最初は上手くできなかったけど慣れてきてたくさん採ることができました。
今回の体験から千代の魅力を実感することができました。みなさんもぜひ千代においでなんしょ!!
命をつなぐ天龍橋(龍江地区成人式実行委員)
私たちの生活を支えているのが天龍橋です。初代天龍橋は明治30年に架設され現在の橋が4代目となります。3代目の天龍橋は約1世紀にわたり人々の暮らしを支えました。しかし、老朽化が進み、幅が狭く、大型車とすれ違うたび橋が揺れてとても怖かったです。現在の橋は昨年3月に開通しました。この橋が開通してからは橋の幅が広くなり、両側に歩道ができ、とても便利な橋となりました。感謝の気持ちでいっぱいです。
天竜川をはさみ飯田市龍江地区と竜丘地区を結ぶ新しい橋ができあがり、交通がスムーズになり命をつなぐ橋と期待が寄せられています。この橋ができたことにより、地域がますます発展することを願っています。龍江地区にはおいしいりんごや舟下り、今田人形など様々な魅力や伝統があります。是非皆さん、新天龍橋を通って龍江地区に足を運んでみてください。
最後に龍江かるたの中から天龍橋に関わる1句を紹介します。
「天龍橋 くらし支えて 一世紀」 龍江かるたより
時又初午はだか祭り(竜丘地区成人式実行委員)
毎年旧暦二月上旬の初午の日、市内時又の長石寺で行われます。およそ七五〇年前、当時の領主小笠原長清が戦勝を感謝し、死んだ兵士の霊を慰めるため、長石寺に木馬を奉納したのがはじまりです。当時は、境内で豊作・厄除け・交通安全の祈願を行い、神馬に捧げる水を天竜川から汲む神事が行われていました。現在は地元保存会の若者三〇人あまりが半裸で米俵・桶などの神輿を担いで天竜川に入り、水をかけあいます。まだ春浅い天竜川の水が飛び散り、躍動感にあふれた伝統行事です。竜丘にはこんな素晴らしい伝統行事がのこっており、これからこの様な行事を守っていきたいと思います。
ほこれ!川路の自然(川路地区成人式実行委員)
私たちの住む川路地区は自然が豊かな地域です。しかし三遠南信道開発で山が切り開かれ、生態系に様々な影響が及ぶことが心配されています。そこで今の川路地区はどのような自然の生態系が維持されているかを知りたくなり、飯田市美術館の四方学芸員を講師に川路小学校学友林を8年ぶりに歩いてみました。
学友林は、8年も経ってしまうと生態系が変化してしまっていました。3年ほど前まで観察されていたギフチョウが最近見られなくなったりしています。これも三遠南信開発の影響を少し受けてしまっていると思っています。逆に、昔観察することができなかった野鳥も観察できるようになりました。それはまだ川路地区には多くの自然が残っているということです。
学友林散策をすると、川路は開発の中でも豊かな生態系を保っていることを再発見することができました。
鯖ずしも・・・干し柿も・・・名産品がいっぱい!!(三穂地区成人式実行委員)
私たちの住む三穂は、豊かな自然環境に恵まれた歴史と文化の溶け合った地域です。
古くから伝わる「鯖ずし」は、秋祭りの行事食・祝い食として伝えられ、江戸時代から400年以上にわたって続いています。秋季大祭に合わせて各家庭で作る鯖ずしは、酢飯にまぶすちらし寿司が主流です。家庭ごとに伝統の味付けがあり代々受け継がれています。
鯖ずしの小売を行なう商店の話では、最近は鯖ずしのファンが増加し関東方面へも発送しているとのことです。 皆さんもぜひ一度食べてみてください。おいしいですよ。
そしてもうひとつ、市田柿ブランドで全国各地に出荷されている干し柿があります。かつては立石柿と呼ばれ江戸時代に将軍の歯固めに使われていたようです。柿生産に適した土地柄で、低い気温ときれいな空気、阿智川から発生する霧によってゆっくりと乾くことでおいしい干し柿ができあがります。10月ごろから収穫、11月には皮を剥かれて紐に吊るされます。その後も手が加わることによって、食物繊維も豊富で健康や美容に大変良い干し柿が出来上がります。 こちらもぜひ食べてみてください!!
変わりゆく山本(山本地区成人式実行委員)
皆さん、国道153号アクセス道路をご存知ですか。
三遠南信道と飯田山本ICの開通に合わせ国道153号の一部を変更して作られました。今ではたくさんの車が行き交う大きな道ですが、8年前は私たちの通学路でした。車が通らず見通しの良い一本道で安心して帰ることができ、当時の私たちは鬼ごっこや草でワナを作って遊びながら帰るなど、たくさんの懐かしい思い出があります。まだ小学生だった私たちは、総合学習の時間で将来完成する三遠南信道について勉強をしていました。近いといってもまだまだ先だと思っていましたが、今で
はアクセス道路として生まれ変わり多くの人の役に立っています。あの頃の面影がなくなってしまい、少し寂しい気持ちもありますが、このような発展を嬉しく思い、山本の未来が楽しみでもあります。これからも山本の益々の発展を祈り、万歳三唱!!\(^O^)/
水引を体験しました!(伊賀良地区成人式実行委員)
飯田市の水引工芸は全国シェア70%を誇り、品質にも優れているため日本は元より世界にも広く知られています。私たちは成人式を迎えるにあたり、地元の伝統工芸である水引について学ぶため、山都さんで水引体験を行いました。
1時間ほど体験をしながら水引についてのお話をお聞きしましたが、水引というのは和紙を撚って色染めして作られます。今となっては機械ですが、昔は1本1本手で作っていたそうです。また飯田の自然は水引工芸に適しているため、農閑期の副業として栄えたこと、長野冬季パラリンピックで勝者に授与された月桂冠に水引が使われていたことなど、水引の始まりから現代のことまで幅広く教えていただきました。金封飾りや結納飾りとして私たちの身近でよく見かける水引が、その時代の人々の暮らしに深く携わっているということに驚きました。
今回の体験では、地元の伝統工芸について学ぶことができ、伊賀良の方々との交流の機会も持つことができました。私たちは伊賀良の地で育てられてきたことに感謝と誇りを持ち、これから生活をしていきたいと思いました。
地域に興味を持って!(鼎地区成人式実行委員)
私達が住んでいる鼎の自慢といえば、地区の行事が盛んに行われていることです。みなさんは自分の地区で行われているイベントを知っていますか?鼎は中平、上茶屋、下茶屋、下山、上山、名古熊、一色、切石、東鼎、西鼎の地区に分かれていて、それぞれの地区で多くの行事が行われています。今回は「一色」を紹介したいと思います。
一色では8月に区民夏祭り、11月に楽市楽座という文化祭が行われます。地域の方が一緒になって楽しむ運動会の他、有志の方達によって行われるダンスなどがあり、「多くの人に足を運んでもらって楽しんでもらいたい!」という思いで行事を盛り上げてくれています。
そのようなイベントを通して、初めて会う人とのコミュニケーションの場や親睦の場になっています。各地区で企画してくださる公民館の方達も行事を通して、住民の方達が一緒になって地区を盛り上げている「鼎」を日本一だと信じて誇りを持って取り組んで下さっています。「地域の魅力に興味を持ってほしい」という思いに、私たちは参加することで応えていきたいと思いました。みなさんもぜひ、気軽に足を運んでみてください。
お腹いっぱい!元気いっぱい!!そば団子(上村地区成人式実行委員)
今回私達は、日本のチロル下栗にある民宿みやしたさんに行きそば団子作りを体験してきました。塩サンマが入ったそば団子は、いろりで中までじっくり焼く、下栗の伝統食です。
では、ここでなぜそば団子作りを体験したか説明します。昨年、宮崎駿さんで有名なスタジオジブリが、下栗を題材にした短編映画「ちゅうずもう」を作ってくださいました。この作品は、ある老夫婦が、相撲で負けっぱなしの自分の家のネズミに、下栗に伝わるそば団子や豆腐の田楽などを食べさせ、そのネズミは勝つことができたというお話です。そんな力のつくそば団子とは!?
初めて口にするそば団子は、とてもボリュームがあり、1つでお腹がいっぱいになりました。塩サンマを入れることにより団子に味が付きとてもおしかったです。
人口が少なくなっている地区ですが、映画のように地域に伝わる伝統をパワーに変えて、私達もがんばっていきたいです。
南信濃の食を満喫!!(南信濃地区成人式実行委員)
南信濃の特産のひとつにこんにゃくがあります。戦後食糧難の時代、南信濃では重要な換金作物として、こんにゃく作りが盛んに行われ、ほとんどの農家で栽培されていました。今では生産農家も少なくなってきましたが、飯田下伊那で作られるこんにゃくの約90%は、ここ南信濃で作られています。
今回、私たちは南信濃天仁の杜でこんにゃく作りに挑戦しました。まず、こんにゃく芋を切り、ミキサーにかけた後鍋で加熱します。少しさめたら凝固剤をいれ、手で丸くして形を整えます。熱湯で30分ほど湯がくと出来上がり。こんにゃく独特の香りが部屋中に広がりました。
そしてもうひとつ南信濃は山肉が有名です。鹿や猪などの山肉を食べることができます。ジンギスカンも有名で、私たちは小さい頃からこれを食べて育ってきました。山肉というと少し抵抗があるかもしれませんが、実際はとてもおいしいですし、山肉を使った料理もたくさんあります。皆さんもぜひ南信濃で山肉を食べてみてください。
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