掲載 12 20 2011
丸山小学校の2年生は、5月から地域の農業グループ「夕市グループ」の皆さんと一緒に野菜作りに取り組んできました。夕市グループから畑をお借りし、大豆、さつまいも、とうもろこしなどを育て、グループの皆さんとの交流を深めてきました。
大豆作りでは、子どもたちはおいしい大豆を作りたいと、種まきから水やり、苗植え、草取り、土寄せなどの世話をしっかりやってきました。そして、たくさんの大豆を収穫することが出来ました。今日は、その収穫した大豆からきな粉を作る活動です。そして、今日も夕市グループの皆さんが来てくれました。
最初に全員でめあての確認です。前の時間には、すり鉢ですったり石臼でひいたりしてきな粉を作りました。でも子どもたちがめざす「サラサラしたきな粉」にはなりませんでした。ですから今日のめあては「もっともっとサラサラしたきな粉を作ろう」です。子どもたちからは、「ぼくは力一杯石臼をひく」「みんなで力をあわせてひく」「石臼をひく時、交代しながらひく」等の工夫点も出されました。
さて教室には、6つの石臼が用意されていました。それぞれの石臼の周りに子どもたちが5~6人ず
つ集まりました。勿論、夕市グループのみなさんも石臼の周りで子どもたちに声をかけてくれます。
子どもたちが、石臼を回し始めました。だれもが回したくて、曳き木につかまります。しかし、力の入れ方が様々なので滑らかに回りません。そのうちに「順々に」との声が聞かれました。それからは、一人ずつ順番に 回し始めました。一人で回せる子もいますが、なかなか回せない子もいます。そんな時は、夕市グループの皆さんが助けてくれます。そして、回した後にはどの子にも「うまく回せたね」と声をかけくれます。全部の子どもが回し終えて、きなこの出来映えを指先で確かめます。「細かくなったね」「前よりもサラサラしてきたね」と子どもたち。でも、まだ不満足なようで「もう一回やってみよう」と再挑戦。「前よりゆっくり回そう」と回す速さを工夫します。回すのを見ている子どもたちからは、「よいしょ、よいしょ」の声がかかります。「力を合わせないとおいしいきな粉にならないよ」と子どもたち。
2回目が終わったところで、また出来映えを確かめます。サラサラしたきな粉に近づいてきたようで、満足そうです。
きな粉作りを終え、全員がまた集まってきました。きな粉作りの感想を発表します。「すごくサラサラになってきておいしそう」「何度も何度もやっているとサラサラになってきた」「すり鉢よりもこなごなになった」と喜びを語り合います。でも「今よりももっとサラサラにしたい」とか「あと、2,3回はやりたい」等の声も聞かれました。まだまだ「もっともっともっとサラサラしたきな粉」を作りたいようです。この一時間の活動を通して、またきな粉作りへの意欲がさらに湧いてきたようです。そして、夕市グループの皆さんへの感謝の言葉も忘れません。「夕市グループの皆さんにいいことを教えてもらいました。だからサラサラしたきな粉ができたと思います。」
夕市グループの皆さんと一緒に取り組んできてた「大豆づくり」。今は、収穫したたくさんの大豆を何度も何度も試行錯誤を繰り返しながらサラサラのきな粉づくりに挑戦しています。この子どもたちの粘り強い取り組みを支えているのが夕市グループの皆さんです。「うまく回せたね」「お友達を助けてあげてやさしいね」「おいしいきな粉ができるよ」と温かな言葉で、子どもたちの活動を応援しています。だから子どもたちは、友達と支え合いながら意欲的に活動に取り組めるのです。
この次のきな粉作りでは、もっともっともっとサラサラしたきな粉ができると思います。
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掲載 12 09 2011
竜丘公民館では昨年度から竜丘市民大学講座で、竜丘で大正期に行われた「自由教育」についてみんなで学び合っています。昨年度は、前竜丘公民館長の木下陸奥さんが2回に分けて講演されました。次のようなお話の内容でした。
○竜丘では大正期に、自由主義教育という豊かな感性を育む教育が、大きな花を咲かせていました。中央から離れた僻地信州の竜丘でこうした実践がされていたことは大変な驚きです。そしてその背景には「自己の向上を目指すことを第一としながら、他人の良さを認め合い尊重することを大事にする」という宗教的な土壌があったのです。そしてそれは当時の竜丘における住民の生き方の根源にもなっていたのです
○当時の記録を見ても、自由教育という言葉は使われていない。しかし、言葉を使って実践を行うのではなく、その概念に相応しい質の高い実践であった。また、学校教師と地域住民が一体となって教育活動を推進した様子が、それぞれの場において見ることができる
さて、今年も竜丘公民館主催で「自由教育」について考える講演会がありました。講師は、大正期の自由教育の余香が残る中で幼少期を過ごした中平健吉さんです。中平さんは元東京高裁裁判官で「家永教科書裁判」を担当された方で、現在85才になられます。
中平さんは幼少期の話として、念通寺の和尚さんが亡くなった友達のために熱心にお経を唱えてくれたことが脳裏に残っていると話されました。和尚さんは友達が極楽にいけるようにと念仏を唱えながら、念通寺の中庭に置かれた棺の周りを何回も何回も回ったそうです。この和尚さんの深く心を打ち込んだ姿から「仏教に対する尊敬の念」を幼心に焼き付けられたと語られました。
また、日曜学校に通っていたことも話され、牧師の高橋三津平先生の心温かなお話に聞き惚れたこと、そのうちに聖書の物語をすっかり暗記してしまったことなどを語られました。高橋牧師さんはお話が大変上手で、日曜学校の子どもは手に汗を握る思いで先生のお話を聞いたそうです。
中平さんのお話からは、中平さんの幼少の頃も木下陸奥先生が講演会で話された「人を認め合い尊重し合う宗教的な土壌」があったのだと思います。
中平さんは昭和7年に小学校に入学されました。中平さんの小学校時代にも、大正期に竜丘小学校で自由教育を実践された余香がまだ残っていたと語られました。それは子どもたちに対する先生の挨拶にも表れており、子どもたちに対して律儀に「対等の挨拶」をされる先生が多かったとのことです。
また、当時の村長さんは大正デモクラシーの影響を受けており、出征兵士の送行の辞の中からは「若者を戦場に送り出すのがたまらなく辛い」という気持ちが、子どもであった中平さんたちにも伝わってきたと語られました。
こうした幼少の時期を過ごされた中平さん、「念通寺の仏教、伝道館のキリスト教、竜丘の自由教育を担われた先生方の余香、これらのよい環境のもとで私は、私の精神形成が完成されたと自覚しております」と結ばれました。
中平さんは「竜丘における自由教育は確かに大正デモクラシーの典型的なモデルということができる」とお話しされましたが、大正デモクラシーの精神が学校の教師のみならず、多くの竜丘村民に浸透していたように思います。

掲載 12 05 2011
10月21日、鼎切石の「いながき工房」と橋北公民館で小学4、5、6年生と保護者を対象に親子体験講座を行いました。
午後は橋北公民館で、裂き織り体験と座布団づくり体験です。
教えてくださる職人は、橋北にお住まいの田中百合子さんと東野にお住まいの松沢登喜子さんです。
裂き織りとは、古い布を細長く裂き、横糸にして織り上げた厚手の織物です。田中さんのご自宅にある裂き織り機を橋北公民館に持ち込んでいただき親子講座を開催しました。こちらには2組4人のご家族が参加しました。
見るのも聞くのも初めての裂き織り。最初はおそるおそる裂き織り機を動かします。古布を横糸にセットし足で踏み板を踏み換える作業。慣れない作業で戸惑っていると、田中さんが丁寧に優しく教えてくださいます。
作っているのは、テーブルセンターです。一人ずつ長さが20センチになるまで織り続けます。20センチくらいまで織り、テーブルセンターの形になったら交替し、4人がそれぞれ1つずつテーブルセンターを作ります。同じ糸を使っていても、力の加減で織物の雰囲気や模様が変わり、それぞれに違った感じの作品ができます。
「普段ではなかなか出来ない体験ができて楽しかった。いつもはお母さんの周りにほかの兄弟がいるけれど、今日はお母さんを独り占めして一緒に作ることができてうれしかった」という感想もありました。
座布団づくりでは諏訪町にある「食と睡眠の金山」の松沢さんを先生に3組7人の親子が、自然素材の綿を使って座布団作りに取り組みました。
最初に松沢さんがお手本を見せてくれます。松沢さんはふわふわの天津綿を幾重にも重ねて、するするっと座布団を作っていきます。化学繊維の綿とは違い、自然素材の天津綿はとても貴重で高級です。
松沢さんがあっという間に座布団を作るところを見せてもらったあとは、1家族で1つの座布団を作ります。自然素材の天津綿に触れさせてもらいながら、
綿を重ねてはちぎってを繰り返します。松沢さんは簡単そうに綿をちぎったり、座布団の形になるように丸めたり角を作ったりしていましたが、これがなかなか難しい。松沢さんに手取り足取り教えてもらいながら、親子で試行錯誤しながらだんだんと座布団の形に近づけていきます。
形ができてくると、松沢さんが用意してくださった布団側(ふとんがわ)の中に綿を入れます。なかおもてになった袋状の布団側の上に乗せた
綿のかたまりを手で押さえながら、その袋の中に綿が納まるように、くるんと袋をひっくり返しながら入れ込みます。ここにも技があります。布団側の中に綿が納まったら座布団を回転させながら、全体を叩いて均等な厚さにします。最後は袋の口を糸で縫い、中央に糸で十文字の「とじ」を施して完成です。
職人技と共同作業で作られた座布団。自分たちで作ったふかふかの座布団を、お家で宝物のように大事に使ってくれているそうです。
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掲載 12 02 2011
10月21日、鼎切石の「いながき工房」と橋北公民館で小学4、5、6年生と保護者を対象に親子体験講座を行いました。
午前中は「いながき工房」で絞り染め体験です。5組11人の親子が参加しました。
教えてくださる職人は、東野にお住まいの稲垣昭吾さんご夫妻です。
今日は、茜染めと藍染めの絞り染めを教えていただきます。
最初に、用意していただいた2枚の大きな白いハンカチに、輪ゴムと割り箸を使って、いろいろな模様を作ります。
稲垣さんは今までに作られた作品を示しながら、どうするとどんな模様ができるのか説明してくださいます。
模様を作るといっても、実際は染めあがるまでどんな模様になるかわかりません。出来上がりをイメージしながらハンカチのたたみ方や輪ゴムと割り箸の位置を工夫していきます。最初はお母さんに相談しながら、一心にいろいろな組み合わせで模様を作りました。
今回用意してくださった2枚の白い布は、見た目は一緒ですが、それぞれに茜用、藍用と決まっています。茜染めと藍染めとは使う染料が違っていて、それぞれに特性があるため、染色がうまくできるように稲垣さんが下準備を施してくださってあります。
次に、外へ出ていよいよ染める作業です。外へ出るとそこには水の入った大きな鍋がありました。この鍋を火にかけながら茜染めをします。鍋をみんなで取り囲みながら、ここに茜染めの染料を入れてかき混ぜます。そして白い布を入れてからもかき混ぜ続けます。染め上がりも楽しみですが、稲垣さんのお話もとても楽しくて笑い声があがります。
茜色に染まるまで時間がかかるので、その間に藍染めに取り掛かります。藍染めはハンカチを手で持って5分ほど樽の中の染料に浸します。5分たって染料の中から取り出されたハンカチから、割り箸や輪ゴムをはずします。
ハンカチを広げるとなんとハンカチは緑色になっています。藍染めのはずが緑染めかと思っていると、ハンカチはどんどん藍色になって模様もどんどんはっきりしていきます。不思議です。
そのうちに茜染めも染め上がります。鍋から出したハ
ンカチについた染料のカスを水で洗い流し広げます。
茜染めも藍染めもどんな風に染め上がるのか、ハンカチを広げるまでわかりません。広げるときのわくわく感や、みんなの作品を見ることの楽しさも味わいました。

完成した作品はとても個性的な作品が多く、「さすが飯田。」と職人さんからお褒めの言葉がいただけました。
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掲載 11 02 2011
掲載 08 22 2011
竜丘小学校のクラブ活動は、「地域の達人」の皆さんが講師を務めています。5月から5回にわたってクラブ活動が行われました。今年は20のクラブに、約50名の達人の皆さんが講師として参加され、4年生以上の子どもたちを熱心に指導されました。
7月22日、「クラブ発表会」が行われました。体育館のステージでは「琴」「雅(茶道)」「アンサンブル(金管楽器)」「手話」「竹細工」「書道」「俳句」「ハーモニカ」「おしなご」等のクラブの発表がありました。
琴クラブは、「さくら」の演奏。講師の方と一緒の演奏です。体育館には澄んだ琴の音色が響き渡り、とても優雅な気分にさせてくれます。練習を積み重ねてきた演奏は、息もぴったり、とても温もりのあるステージでした。

雅クラブは、茶道のお手前を披露。練習してきた茶室での礼儀作法やお茶の点て方や飲み方の作法を発表してくれました。真剣に取り組む姿や見事な立ち居振る舞いに、子どもたちは固唾をのんで見ていました。
ハーモニカクラブは、最初は6人のクラブ員だけで「きらきら星」を演奏。
明るく丸みのある音色です。クラブ員の横にいる講師の皆さんは、笑顔でうなずきながら聞いています。次は、4人の講師の皆さんと一緒に「ふるさと」等を演奏。とても素朴な音色ですが、大勢で吹くと余計に温かみを感じます。琴クラブ同様、とても息のあった見事な演奏でした。講師の塩澤さんは、「子どもは大人より覚えるのが速い」と語っておられました。
この他に、4年生だけのアンサンブルクラブは「ちょうちょ」を演奏。手話クラ
ブは、自分の名前を手話で紹介。また、竹細工クラブは、作った竹とんぼや紙玉鉄砲などを紹介していました。
体育館のステージで発表しなかったクラブは、校内放送や体育館の壁面に掲示するなどして成果を発表。切り絵クラブの見事な作品も掲示されていました。切り絵クラブに参加した4年生の児童の感想です。
○最初は細かいところや丸くするところがむずかしかったけど、だんだんやっていくうちに上手になってよかったです。作品も上手にできました。
○初めてのクラブで、最初はうまく切れなかったけど、なれてくるとうまく切れるようになりました。できた作品を見て、うまくできたと思いました。
クラブ発表会の最後に、市澤校長先生は、「人間の身体はすごい。身体はいろいろな技ができるようになっている。テレビゲームで指先だけを動かしているのではなく、自分の身体を使っていろいろな技を身につけて欲しい。」と語られました。
竜丘小学校のクラブは20もあり、内容が多彩です。これも地域のいろいろな技を持った達人の皆さんが、協力してくれているお陰です。
最後に全校児童が、講師の皆さん方に向かって、「ありがとうございました」と大きな声で感謝の気持ちを表していました。
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掲載 08 08 2011
8月2日の午前9時30分から11時30分まで、エコハウスにおいて親子体験講座を行いました。蜜ろうキャンドルを作りながら、いま話題の自然エネルギーやエコロジーについてお話を聞きました。
最初に飯田市役所の地球温暖化対策課職員による『省エネと太陽光』についてのお話を聞きま
した。
飯田市でも平均気温が毎年1~2℃上昇していることや、緑のカーテンなどの家庭でできる節電対策についてのお話を聞いたあと、太陽光パネルに滑車をつけ移動可能にした太陽光発電装置『うごけ!!おひさまくん』を見せてもらいました。朝8時30分からエコハウス前に設置し、太陽によって充電された電力で、扇風機やLED電球を点けてみました。
先週の土曜日の夜、飯田市は落雷により停電しました。場所によっては短時間でしたが、最大4時間以上にも及ぶ久しぶりの停電でした。このような停電の時でも、太陽光パネルは昼間であれば自家発電装置として使えることを教えてもらいました。
親子で考えながら答えた省エネクイズでは、IHクッキングヒーターや電子レンジ・アイロンが、エアコンよりもたくさん電気を使うことなどを知りました。夏休み期間中や、今後の普段の生活の中での電気の使い方について、親子で見直し、考えるきっかけとなったでしょうか。

つづいて、地球温暖化対策課職員を講師に、親子で蜜ろうキャンドルを作りました。用意された蜜ろうは、赤・緑・黄色の3色で、黄色は着色のない蜜ろう本来の色です。簡易コンロで温められた蜜ろうは独特なにおいがしました。
簡単な作業でしたが、自分で好きな型や色を選んだり、親子で相談しながら楽しく作ることができました。
蜜ろうが少し固まるまで待って、芯となる紐を入れます。そのあとはさらに冷やして完成です。キャンドルが固まるのを待つのがおもしろかった、という感想もありました。
最後に、飯田市美術博物館の職員から『ミツバチとエコロジー』のお話を聞きました。
今回使用した蜜ろうが飯田産であることがまずエコなんだ、というお話から、域産域消はエコにとっても大事なことを教えてもらいました。この蜜ろうが輸入によるものだとすると、その輸送のためには大量の燃料・エネルギーが必要となり、CO2の排出量の増加につながってしまいます。
また、蜜ろうの元であるミツバチの巣の写真を見せてもらいながら、日本ミツバチと西洋ミツバチの違い、ミツバチの雄雌の役割など、身近にいるのになかなかよく知らないミツバチについての詳しいお話や、天然の蛾のマユを題材にした昔の人々の『使える物は工夫をしながら最大限使う』生活の知恵、風鈴の音を聞くことで涼の風情を感じ、蒸し暑い夏をやり過ごしてきた日本人の感性などのお話を聞きました。想像力を働かせて自然と共生するという、昔の日本人の生活に目を向けるよいきっかけになったかと思います。
蜜ろうキャンドルを灯しながら、たまにはゆっくりエコロジーや生活について、ご家族でお話ができるといいですね。
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掲載 07 05 2011
6月25日からリンゴ並木のエコハウスギャラリーで、飯田市立動物園写生大会の入賞作品の展示が行われています。
動物園では、5月に恒例の写生大会を開催しました。
当日はお天気に恵まれ、未就学児から中学生まで多くの子供たちが参加して賑わい、作品の応募は434点にものぼりました。今年の写生大会には、飯田女子短大の生徒がボランティアとして参加し、参加児童に絵のアドバイスをしました。
その後、飯田市において委嘱した審査員により入賞作品89点が選出されました。そして、6月23日に入賞者の表彰式が行われ、特別賞を受賞した7人が牧野飯田市長から表彰を受けました。
現在、エコハウスには入賞作品89点が展示されています。入賞した児童の家族の皆さんやリンゴ並木周辺を散歩している皆さん等が、見学に訪れています。
飯田市立動物園の長良園長さんは「どの作品ものびのびと描かれており、また動物への優しさが伝わってくる作品ばかり。ぜひ多くの人に見に来ていただいて、動物園の動物に親しみを感じて欲しい。」と語っておられました。
入賞者の一覧は、動物園の事務所の壁に掲示されています。
入賞作品の展示は、7月24日まで行われています。多くの皆さんのご鑑賞をお願いします。
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掲載 06 17 2011
「第4回竜丘古墳まつり」が、6月5日に竜丘地区の塚原二子塚古墳周辺で行われました。今年も「古代人になった気分で楽しく遊び、学び、体験しよう」がテーマです。
曇り空でしたが、竜丘地区を中心に多くの子どもたちが参加していました。まつりの内容は、「勾玉づくり」「火おこし体験」や大人を対象とした「埴輪づくり」などでしたが、今年は初めて古代食の試食コーナーが設けられていました。
まつりでは、竜丘小学校の6年生が粘土で作った埴輪の野焼きも行われていました。
古墳の脇に細長い穴を掘り、そこに子どもたちが作った埴輪を並べ、材木を燃やして焼きました。
火をつけたのが朝の6時。そして、焼き上がったのが11時30分頃でした。野焼きのほとんどは、公民館の皆さん方がやっていましたが、まつりに参加していた6年生も時々焼いている場所に来ては、どのように焼き上がっていくのかを真剣に見つめていました。
焼き上がった埴輪を見ての子どもたちの感想です。
○埴輪が上手に焼き上がってよかった。円筒埴輪が焼く前とほとんど同じ形にできてうれしかった。おまけで作った皿も上手に出来ていた。焼いてくれた人の焼き方もよかったのかなあと思った。
○埴輪を焼きました。近くに行ってみると、すごく熱かったです。割れるかなと思っていましたが、割れなくてとてもうれしかったです。
さて、子どもたちに一番人気があったのは勾玉づくりです。石を削って形をつくってから、ぴかぴかに磨き上げ、ひもを通して飾り付けたら、オリジナル勾玉の完成です。石は「ろう石」というやわらかな石を使います。子どもたちにも細工がしやすい石です。ヤスリやサンドペーパーを使い、形を気にしながら少しずつ磨いていきます。時間はかかりますが、形の変化を楽しみながら夢中になって磨いています。磨きをかけている姿は、石に自分の願いや思いを吹き込んでいるように見えました。参加したどの子もすばらしい集中力で、オリジナル勾玉を完成させました。
勾玉つくりに挑戦した児童の感想です。
○最初はむずかしくてうまくできなかったけど、地域の方に教えてもらったら、だんだんに形になってきました。とても楽しかったので、来年も行きたいと思います。
○古墳まつりに行って、勾玉をつくりました。磨くときに白い粉が出てすごかったです。
○勾玉つくりをしました。普通の形ではなく、抜けた歯のような形のものが出来ました。とてもつるつるになったのでうれしかったです。
続いては「火おこし体験」です。この体験コーナーにも多くの子どもたちが集まっていました。
用意された火おこし器を回転させ、摩擦熱を起こさせるのです。大人がやれば、2~3分で煙が出てくるのですが、やはり子どもたちでは力が足りずなかなか煙が出てきません。周りの大人の力を借りながらも、何とか煙が出てくると大喜び。木と木をすり合わせて煙が出てくることが、感動なのです。煙が出た後もやめずに続けると、木の黒い粉の中に火種ができます。その火種に麻の繊維を近づけ、ゆっくりと口で吹くと火がつきます。その火をローソクに移したところで火おこし体験は終わりですが、歴史の楽しさや先人の知恵を実感できる活動でした。
多くの子どもたちが火をおこすことができました。「ついた火を、家に持って帰りたい」と語っている子がいました。苦労して火をおこしただけに、喜びが大きかったのでしょう。
古墳まつりでは、古代食試食コーナーが設けられ、「あわ」や「こきび」のおかゆの試食、赤米、黒米のおにぎりなどが提供されとても賑わっていました。
多くの子どもたちが参加した古墳まつり。古代人の生活に思いをはせるとともに、自分たちが住む地域の歴史を自分の目で見たり体験したことで、地域への愛着と興味が増したのではないかと思います。
古墳まつりに参加した竜丘小学校6年生の感想です。
○今回初めて参加したが、たくさんの人でにぎやかでした。学年で作った埴輪も、きれいに焼けてとても埴輪らしくなりました。昔の人がこんなことをやっていたんだなと、改めて思いました。
○古墳まつりに参加したことによって、さらに古墳について興味を持てるようになりました。みんなで協力して勾玉を作ったり、火おこしをしたりして、とてもいい経験になりました。自分たちで作った埴輪も上手にできたし、とても楽しかったです。来年も参加したいと思います。
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掲載 05 06 2011
3月22日、飯田勤労者福祉センターでワーク・ライフ・バランス推進シンポ
ジウム飯田「事業所の業績アップと家庭生活の充実をめざして」が開催されました。
前半の基調講演では、株式会社ワーク・ライフ・バランスの小室淑恵代表取締役社長による、論理的で歯切れのよい「仕事と生活の相乗効果」についてのお話をお聞きすることができました。また、後半は飯田市内のワーク・ライフ・バランス実践モデル事業所による、実践報告もおこなわれました。
●基調講演のタイトルは「経営戦略としてのワーク・ライフ・バランス」。
経営側からみても、ワーク・ライフ・バランスは必要であり、かつ重要であるということです。
小室講師がお示しになるデータによると、残業時間は世界でトップクラスなのに、仕事の成果は最低クラスである我が国日本。どうやら働き方の見直しが必要なようです。
その見直すべき点は、育児や介護を含めた「私生活(ライフ)」を充実すること。個人はもちろん社会や雇用側もライフを重要とする考え方へと変えていくこと。企業・休業者・短時間労働者・フルタイム労働者それぞれにメリットがあるような働き方に変えていくこと。これらが実行されればこの疲弊した日本社会も変わることができるのかもしれません。
定時に帰る→自分の時間がある→外部との交流で広がる人脈、自己研鑽によるスキルアップ、心身の健康(ライフの充実)→アイデア・人脈・スキルを仕事に生かすことができる(ワークの質と効率の向上)→定時に帰ることができる…
●また、少子化対策の落とし穴についてもお話がありました。
将来の労働力人口を確保したい→出生率を向上させたい→母親が育児に専念する環境を整える=女性が仕事から離れる。というのが現在の図式となっていますが、このことは逆に一時的な労働力人口の減少を、さらには女性のモチベーションダウンをも招いているというのです。本来、労働力人口の増加を目指すのであれば、出生率の向上と女性の継続就労こそが必要である。とおっしゃっています。
講師の小室さんは、出産直後に現在の会社を創業されています。また紆余曲折をへて、現在はご主人と育児を分担されているそうです。
「3歳までは母親が子育てに専念すべきだ」という3歳児神話はご存知でしょうか。この3歳児神話も厚生労働省の追跡調査では否定されているそうです。この調査結果では、保育園で過ごす時間の長さは子どもの発達にほとんど影響せず、家族で食事をしているか、親に育児相談をする相手がいるかなどの要因が、発達を左右するとされています。短時間でも親子が適切に触れ合い、質の良い保育をすれば、子どもの発達に問題はないことが統計で示されたこととなり、家庭での保育は「量より質」ということが実証的に示されたわけです。
●大事なことは、それぞれの子ども、それぞれの母親、それぞれの家庭といった個々の環境に合わせて、多様な形で社会と関わることができること。これは介護へ置き換えることもできます。育児・介護に専念したい人、育児・介護に専念するために仕事から離れることがストレスとなる人、考え方は千差万別です。希望すれば働きながら子育てできるような、短時間でも活躍できるような、そんな環境が整備されることで『ワークシェア』という働き方が定着してくるのかもしれません。
仕事にばかり時間を費やしていては、人は人らしく生きてはいけません。自分の生き方を探すためには、自分のために費やす時間が必要です。ワークシェアにより、育児や介護をしている人のみならず、全ての人が自分に合った働き方で働くことができれば、そして、多様な人材が能力を存分に発揮できるような組織になれば、育児や介護で仕事をやめざるを得なかった優秀な人材が引き続き働くことが可能になり、企業にとっても人材確保へとつながります。つまり、働き方を見直して、ダラダラと時間をかけずに、業務時間内での集中度や効率をあげて生産性をあげることこそが、個人にとっても企業にとっても有益なのです。
人間として豊かな暮らし方をすることは、さらには質の高い労働者を生み出すことにもなり、まさに「仕事と生活の相乗効果」といえます。