「地育力」とは:
「地育力」とは、飯田市が定めた 「地育力向上連携システム推進計画」 において、
『飯田の資源を活かして、飯田の価値と独自性に自信と誇りを持つ人を育む力』
と定義付けています。
飯田の資源とは、飯田にある産業や歴史・文化・民俗・自然・人などを指します。これらの資源に光を当てることにより、その価値に多くの人が気付き、飯田に誇りと愛着を持ち、飯田に住み続けたい、あるいは将来帰ってきたいと考える人が増えるものと思います。飯田市では、このように考える人を一人でも多く育むための「地域の力」のことを「地育力」と呼び、その向上に向けた取り組みを進めています。
この「地域の力」とは、主に「人の力」です。特に、現に地域社会を運営している私たち大人の力が結集したものです。したがって「地育力」を向上していくためには、私たち大人が、「子どもたちに飯田を好きになってもらいたい。将来飯田に帰ってきてもらいたい」という願いを持ちながら、子どもたちを育んでいくことが大切です。
ふるさとへの想いを強く持つことで、子どもたちだけでなく、私たち大人も飯田の価値や独自性に気付き、今まで以上に自信や誇りを持つようになるでしょう。それは、私たち大人も成長していくことであり、子どもも大人も共に高め合うことが「地育力の向上」といえるのです。
飯田市では、この「地育力」の考え方に基づき、地域で子どもたちを育むための具体的な取り組みを、次の3つのことを柱として実施していきます。
1 体験活動
自然体験や交流体験など、ふるさとへの誇りや愛着を育むための体験活動を行います。2 キャリア教育
働く大人とふれあう機会を通じて、夢や目標を持てる子どもを育むために、職場体験学習を中心とするキャリア教育を促進します。3 人材育成ネットワーク
人材を育む地域の力を高めるための人材育成ネットワークをつくります。
「地育力の向上」が必要な背景(人口減少の問題):
現在の飯田市の人口は約10万7千人です。
近年、わが国は人口減少時代に突入しました。合計特殊出生率の低下が急速に進行していることが原因とされていますが、当市においても、このまま何も手を施さないでいると、平成27年には約10万人まで人口が減少すると推測されています。この飯田の地域社会を持続可能なものにするためにも、この人口減少の流れをなんとか最小限に食い止める必要があることは言うまでもありません。
しかし、最近実施した調査によると、高校卒業後も引き続き飯田に住み続けている人、また、進学・就職などで一度は飯田を離れても帰郷する人など、最終的に飯田に住む人の割合は、全体の4割程度に留まっているという残念なデータがあります。
このような状況の中で最も大切なことは、出生人口やI・Jターン者の増加もさることながら、飯田で生まれ育った人たちが住み続ける、あるいは一度飯田を離れてもいずれは帰ってきて活躍し、この地域で次の世代を育む、といった長期的な人々の営みを促進することだと思います。
飯田市では、このことを「人材サイクル」と呼び、その実現に向けて様々な取り組みを行い、持続可能な地域社会の構築を目指していきます。

「人材サイクル」の実現に向けて:
「人材サイクル」を実現させるためには、自治基本条例の精神に基づいた地域自治組織の主体的な活動を軸とする「住み続けたいと感じる地域づくり」と、地域経済活性化プログラムに基づいた地域産業の振興による「帰ってこられる産業づくり」、そして、地育力向上連携システム推進計画による「帰ってきたいと考える人づくり」の3つの要素が必要です。これらがバランスよく展開されていくことにより、飯田市の目指す都市像「文化経済自立都市」が現実のものになると考えています。




