今年も「みんなで子育てパワーアップ講座」が始まりました。一昨年度から始まった講座ですが、講師の先生の話を聞いたり仲間と語り合う中で、自分の子育てを見つめ直したり、また今までと違った視点で子育てを考えたりすることができるようにとの願いから始められたものです。
今年の最初の講座は、絵本と玩具の店「キッズいわき・ぱふ」代表、岩城敏之さんをお招きし、8月28日に竜丘公民館で開催されました。
今回の講座の特徴は、親子が一緒に学べる講座です。公民館の大ホールには、岩城さんが持ってきたヨーロッパの玩具で一杯です。講演が始まる前から、子どもたちが玩具で遊んでいます。岩城先生に促されて、親も遊んでいます。積み木に夢中になっているお父さんもいます。
さて、開講式のセレモニーが終わり岩城先生の講演が始まりました。親は、子どもたちが遊ぶのを見ながら話を聞きます。多少、子どもたちの遊び声が聞こえてきます。勿論、親だけの聴講もあります。
今日の演題は「笑ってまなぶ子育てのコツ」。そのタイトル通り、笑いの連続。岩城先生の話は、とにかく面白い。身振り手振りに関西弁を交え、聞く人を飽きさせない。子どもたちの遊び声も苦にならないくらい、お話しに引き込まれていきます。そしてその笑いの中で、「子育てのコツ」をしっかり押さえていく、何とすばらしい話術なのでしょうか。
さて、岩城先生が主張される子育てとは。
まず、「子育ては文化である」とお話しされました。日本においては、昔話や童歌が大切な文化であり、日本人の精神性を育んできたと語られました。しかし今日、その先祖から伝わるかしこい子どもの育て方が、うまく伝わってきていないのです。
次に、「どんな子がかしこい子」か、そして「かしこい子どもを育てるコツ」について話されました。岩城先生が言うかしこい子どもとは、アルプスの少女ハイジを例にされて、「自分と自分の周りの人を幸せにしようとしている子ども」と話されました。そして「わが子だけを幸せにしようという子育てをやめてほしい」と続けられました。
次に、「よく見る、よく聞く、よくまねる」がかしこい子どもを育てるコツだと話されました。この「よく見る、よく聞く、よくまねる」は、謙虚に学ぶ日本の文化であり、日本を繁栄させてきた力であったと言われました。ところが最近の子どもたちは、この「よく見る、よく聞く、よくまねっこする力」が弱ってきていると話されました。
次にけんかやトラブルについての話がありました。今の子どもたちは、人間関係のつくり方がとても下手であること、けんかをしても解決の仕方をしらないこと等が話され、親の仕事としては、けんかをしたときなど誰が悪者なのかを見つけることではなく、子どもの話をよく聞き相談に乗ってやることが大切だと話されました。そしてトラブルが起きた時こそ、問題解決能力を育てるチャンスだと言われ、けんかを見かけたら「大丈夫」と声をかけながら、先ずは親が心を落ち着かせ、そして解決の方法を示しながら考えさせていくことが大切だとおっしゃられました。
最後にデジタル文化とのかかわりについてふれられ、子どもたちにはデジタル社会の中で楽をさせて育てないで、もっと頭と体を使い自然や人や社会とかかわる力をつけさせることが大切と話されました。
約1時間30分のお話しでしたが、笑いの止まらないとても楽しい講演会でした。
講演会中、ケンカをして泣いてしまった子どもに、先生がハンカチを使って童歌を歌ったら泣き止んだり、また先生が子守歌を歌うと賑やかだった子どもたちが静かに聞き入ったりするなど、「岩城マジック」に驚きの連続でした。
(講座に参加された皆さんの声)
〇 とてもテンポの良いお話で堅苦しくなくとても楽しく聞けました。子供も初めて出会うおもちゃがたくさんあって、途中で飽きることなくいれたので良かったです。大丈夫!ママも元気になれました。
〇 ユーモアを混じえた口調で語られた講演にパワーをいただきました。子育てで反省ばかりの毎日ですが、先ずは子供との時間を楽しんでいきたいと思います。
〇 楽しかった。笑えました。大丈夫!をいっぱい言おうと思いました。
〇 自分の中の許容量が増えた気がします。長持ちさせる為に自分自身にも『大丈夫』と言い聞かせていきたいです。



