夏休みのイベントとして定着してきました「親子で行く。地元産業見学ツアー」が、今年も8月2日(月)に開催されました。多くの応募の中から、幸運にも当選された18組44人の皆さんが参加し、1号車・2号車の2台のバスに分かれて移動です。
今回のテーマは「流通」です。
朝7:30。最初に訪れたのは「飯田青果」です。西瓜や桃など、たくさんの地元産野菜や果物のせりが行われていました。
「エーコレ 玉大 玉大 エーコレ 玉大(西瓜のときに言っていました)」
というせり人の威勢のいいかけ声で、せりがスタートします。
「手やり」と呼ばれる手で数字を表す動作とともに、どんどん進んでいきます。買い手の皆さんの表情は真剣そのもの。せりの前に果物を手にし、入念に品質を確認している姿も見られました。朝早くから戦場と化した市場の様子に、子どもたちも保護者の皆さんも呆気に取られた様子でしたが、普段小売店に並ぶ野菜や果物が、このようにして農家から卸売市場を経由してきていることを理解できたと思います。
続いてお邪魔した場所は、松尾にある「野々村水引店」。
参加者の皆さんはこれまで、水引で作られた美しい作品を目にしたり、水引を使って淡路結びなどを体験したりする機会はあったようですが、水引そのものが作られる工程を目にするのは今回が初めての方が多いようです。
野々村さんの説明を聞きながら、大きな紙のロールが細く切断されるところ、そのロール紙を機械にセットし機械によってねじられて細い水引の糸となっていく様子、糸に色やラメが付けられる様子など普段よく目にする水引が、どのようにして作られているのかを知ることができました。
また別の建物の中では、野々村さんの息子さんが、約30mの長さに束になって張られた糸を道具を使って扱いていました。この扱きをすることによって、水引にツヤが生まれるそうです。参加者の皆さんは、かなり興味深そうに見学していました。
午前中の最後は、川路にある「かぶちゃん農園」です。
最初に相談役の村上さんから、かぶちゃん農園の会社の概要と販売している製品についてのお話がありました。
「市田柿」を中心に、様々な商品を開発し、販売している会社であることは皆さん既にご存知のようです。お話の最後には、「高齢化などで捕り手がなくなった柿の木の柿も活用して!」
との要望も出され、「最大限がんばっていきます!」と力強くお答えくださいました。
その後工場を見学すると、ちょうどブルーベリーの選別作業が行われていました。室温を13℃以下に設定された工場の中での作業は、長袖を着ているとはいえとても大変そうです。
11時30分となり、お楽しみの昼食の時間となりました。会場は、工場の隣にある「かぶちゃん農園食堂」です。
バイキング形式の食堂に、参加者の皆さんが一斉に行列を作り、いまかいまかと待ち構えています。それぞれが思い思いのメニューを手に取り席につくと、皆さん笑顔で食事をされました。
食事が終わり、いよいよ最後の見学場所「キラヤ」に向かいました。
1号車は「黒田店」、2号車は「高森店」に分かれての見学となりました。
地育力スタッフが同行した黒田店では、まず最初に普段入ることができないバックルームに入らせていただき、豚肉を機械でスライスする様子を見学しました。
参加者の皆さんは、豚肉を機械で切っていることに少し驚いた様子。子どもたちは、均等にスライスされて出てくる豚肉を、顔を寄せて間近で見入っていました。
続いて魚のコーナー。まずは従業員の方に新鮮な鯖をさばいていただきました。そして、
「みんなに蛸を切ってもらおうかな」
と言われ、交替で包丁を手にして蛸の足を切っていきます。切り終わると、
「ちょっと1~2分待っててな。唐揚げにしてくるでな」
と別室に移動されました。すこし待っていると、おいしそうな匂いとともに揚げられた蛸が戻ってきました。みんなで「おいしい、おいしい」と頬張りながら、最後の「ピザ作り」の部屋へと移動です。
ピザ作りの会場では、生地を伸ばすところを従業員の皆さんに見せていただき、既に発酵した生地の上に、思い思いのトッピングをしていきました。
トッピングが終わると後は焼きあがるのを待つだけです。しばらくするとオーブンの中から焼きあがったピザが出てきました。
「今晩のおかずにします~!」
とうれしそうに、皆さんお持ち帰りになりました。
「流通」をテーマとした今回のツアー。
私たちは普段、お店に行って物を買い消費するという生活をしていますが、その裏には、遠方からあるいは地域内で物流という流れがあります。そして、常にそこで働いている方がいらっしゃるということをこのツアーで改めて認識できたと思います。
参加者の皆さんは、これからお店で物を買うとき、「この商品はどのようにしてここに来たのか」ということと流通に携わる皆さんへの感謝の気持ちを、今まで以上に持っていただけるのではないでしょうか。
参加した保護者の皆さんからは
「地元の企業を知ることができ、普段見学できない所を沢山見せて頂き勉強になった」
「地域のお店(企業)にもっと関心を持っていきたい」
といった声が寄せられ、
子どもたちからも
「いろんな知識が増えてよかった」
「親子で、ここはこうなんじゃない?とか話ができて楽しい1日だった」
こんな感想をいただきました。



