飯田市教育委員会では、家庭教育の充実のために「わが家の結いタイム ~家族とのふれあいのために~」(読書、お手伝い、あいさつ、会話)を提唱し、啓発活動を進めてきています。今年は、学校、PTA、地域が一体となって推進していくために「結いタイム推進協議会」が設置されました。
この取り組みが始められたのは、平成20年度からですが、以後、各学校、各PTAにおいては、様々な工夫した取り組みが始められています。ここでは、その取り組みのいくつかを紹介します。
「続けよう自分の仕事」
上久堅小学校PTA・「共通家庭目標」を作って
上久堅小学校PTAでは、子ども達の家庭でのよりよい生活を願って、毎年、学年毎の「共通家庭目標」を作って親子で取り組んでいます。今年の各学年の目標は「仕事」「読書」等です。いずれも「結いタイム」にかかわる内容です。そして、各家庭で実践していることはPTA会報「ひだまり」で紹介されます。ひだまりからは、家族のふれあいが深まっていく様子が窺えます。
「共通家庭目標」の取り組みから
〇 わたしのおしごとは、げんかんそうじです。きれいにするとみんながほめてくれるのでうれ しいです。わすれないように、まいあさつづけたいです。 (2年女子)
〇 祖父母が「わぁきれいになるな」と言ってくれます。その言葉を聞いて、嬉しい顔をしたり、張り切る娘の姿を見るとやってあたり前ではなく、感謝の気持ちを言葉で伝える事って大切だなあと感じました。共通家庭目標があることで、家族の会話の話題にもなり、みんなが気持ちよく楽しく過ごせるきっかけにもなっています。 (母)
「結いの日チャレンジカード」を使って
竜東中学校・家庭学習充実のためにメディア利用の時間を減らす
竜東中学校では「生活と学習を改善させて学力を高める」という目標を達成させるために、「結いタイム」の活動に取り組んでいます。家庭生活を改善させることが、学力向上に繋がると考えているからです。
特に「結いの日」には、自分からテレビ・パソコン・ゲームのスイッチを切り、親子で「進路のこと」「仕事のこと」などについて話し合ったり、お手伝いや読書をすることなどを呼びかけています。そして「結いの日」には、チャレンジカードを使い、その日の自分の生活を見返すようにしています。特にメディアのスイッチを切って具体的に何をしたかを書くようになっており、また家族の一言を書く欄も設けられています。この「結いの日」の取り組みの様子は、保健室だより「すこやか」で紹介されています。
「結いの日」(5月16日)の取り組みから
〇 洗濯物をたたんだり布団を干しました。リンゴの摘果作業の話を家の人としました。スポンジケーキを一緒に作りました。読書はしなかったが、家の人との話は良くしました。 (1年男子)
〇 こういうことがあると、一緒に話ができたりして良いです。親もいろいろ考えさせられます。 (母)
「家庭読書」の推進
飯田西中学校・「生涯読書」につなげるために
飯田西中学校では、生涯学習の一環として、学校以外の場でも学校を卒業しても読書をする習慣が身につくよう「家庭読書」を推進しています。そして「結いの日」には「家族で共に読書をしよう」と図書館だより等で呼びかけています。5月の読書週間中、家庭読書をした人は全校生徒の88%、また家族で読書をした生徒は16%でした。
家族で読書をした生徒の親からは、こんな声が寄せられています。
〇 子どもの読んでいる本を借りて読んだこともありおもしろかった。同じ時間を共有するためにも子どもの興味あるものにふれられる意味でも大変良い取り組みだと思います。
学校、PTA、地域が連携して「結いタイム」の呼び掛け運動
「結いタイム」を推進していくには、学校やPTAだけでなく、地域の住民や諸団体が、家庭の教育力の向上に関わる課題意識を共有し、互いに連携協力しながら力を合わせていくことが必要です。こうした立場から、前述したような「結いタイム推進協議会」ができたのです。
飯田西中・丸山小学校区では、丸山、羽場地区のまちづくり委員会が中心になり「あいさつ運動」を進めています。
毎月の第2月曜日には、丸山地区あいさつ運動推進連絡協議会の皆さんが両校の校門で、登校してくる児童・生徒達にあいさつを呼びかけています。そして、7月の第2月曜日の12日には、学校職員が加わり丸山地区の皆さんと一緒に「結いタイム」の呼び掛けも併せて行いました。
「結いタイム」の推進を始めて3年目になりますが、名称や内容の浸透が今一歩です。より多くの皆さんが連携して推進していくことが大切だと思います。



