「和菓子づくりの達人に弟子入り」 ~世界に一つだけの和菓子が誕生~

掲載: 02 10 2010

親子体験講座「手仕事の達人にいざ弟子入り」が2月6日に竜丘公民館で開かれ、今回は「和菓子づくり」に挑戦しました。
この講座には、31組の親子67人が参加しました。今日の「手仕事の達人」は、松寿堂の黒田さん、得月の棚橋さんです。作るお菓子は、お正月によく食べる「上生菓子」です。

p1030736始めに棚橋さんから、上生菓子の作り方の説明がありました。使う材料は、生地としての「練り切り」と「あんこ」です。まず、作りたいお菓子の形や色を決めます。そして、生地に食用色素で色を付けます。次に生地をあんこで包みます。これに様々な形を彫刻した木型を押し付けたり、手やへらで整形して細工を施していきます。

棚橋さんは、最初に「桜の花」を作りました。ピンク色に染まった生地を、指を使い5枚の花びらを作り出します。指への力の入れ方がとても難しいところです。棚橋さんは巧みに指を動かし、見事な花びらを作り上げます。参加者の皆さんは、食い入るように棚橋さんの指先を見つめます。次に「もみじの葉」を作りました。生地を黄色と橙色の二色に染め、それを合わせて形を作っていきます。葉に切り込みを入れるのが難しいところです。へらを巧みに使っていきます。あっという間にできあがりました。さらに「菊の花」も作って見せてくれました。

p1030748一通りの説明がすみ、それぞれのグループに分かれて親子でのお菓子作りが始まりました。まず、親子で何を作るか決めます。多くの親子が棚橋さんが作って見せてくれた、桜、もみじ、菊に挑戦です。親子で相談しながらも、分からなくなると棚橋さんが作ったお菓子を見に行きます。また、黒田さんや棚橋さんから直接、手ほどきを受けています。指の使い方が上手くいかないようです。何度も何度もやり直しながらも、少しずつ形が整っていきます。黒田さんから「上手、上手」と言われ、笑顔を見せる子どもたち。「子どもの方がうまくてどうしよう」と語るお母さん。子どもの新たな才能を見つけたようです。

p1030760今日作る上生菓子は、一人で4個。最初は達人の作ったお菓子をお手本にしていましたが、最後の方になると、自分なりのアレンジが入ってきます。黒田さんからは「形は本物のようにならなくてもいいよ。見た人が食べたくなるような色や形にしていくことが大切。」とのお話もありました。
手だけで作っていた子供たちは、次第にへらや木型を使い始めます。また、金のふるいを使い練り切りを押し出しソボロ状にし、それをあんこに乗せて形を作る技法にも挑戦していました。

約2時間かけて、親子で8個のお菓子を作りました。出来上がったお菓子を机の上に並べて出来映えを批評し合う親子。どの親子も満足そうでした。

p1030770最後はみんなでお茶を飲みながら、作ったお菓子を一つだけ食べました。自分が作ったお菓子を、形が無くなっていくのを惜しそうに、少しずつ味わっていました。
黒田さんからは「みんなで同じものを作ろうとしても、作る人の感性で一つ一つが違ってくる」とのお話がありました。そして「今日は家に帰ったら家族で集まって、お茶を飲みお菓子を食べながら、お菓子作りの話をして、家族団らんの時間を楽しんでください」と語られました。

飯田は、昔からお茶と和菓子の文化がとても大切にされてきました。そんな文化の一端にふれることができた一時でした。
「今まではあまり食べたことがなかったお菓子だけど、今日から好きになりました」と答えてくれた子どもがいました。
これからもこうした手仕事の達人に出会うことを通して、飯田の歴史や文化、伝統に対する関心を高め、ふるさとがより好きになって欲しいと思います。

参加者の感想を一部ご紹介します。

◎ 小学生
 ・自分で和菓子を作ることができたことが楽しかったと思う。だんだんその形っぽくなってくるところも楽しかった。
 ・洋菓子作りも楽しいけれど、こっちの方が、手で和菓子が作れて楽しかった!他の人にもほめてもらえてうれしい。またいっぱい和菓子を作ってみたい。
 ・自分があまりにもヘタだったので、お母さんにたくさんいろいろ教えてもらったので、やっぱりお母さんたよりになると改めて思った。
 ・お母さんと一緒に楽しく作れて良かった。お母さんと自分たちの作った和菓子を見せあいながら「上手だね」などと話しました。

◎ 保護者
 ・「和菓子の町」と言われる飯田に育つ子供たちが、自分で手に触れ作れる機会はとても大切でした。親子で参加できてうれしかったです。
 ・ねりきりは初めて作りました。色の変化、細かい細工で表情が変わりとても難しかったですが、娘と一緒に楽しく作ることができました。
 ・創作するという感覚が楽しかった。手のひらサイズの中にどんな形に、どんな色に、どんな模様にしようか考えながら、でも思っているとおりにならない、その感覚が新鮮だった。子どもが「みてみて、〇〇できたー」という言葉がたくさん出てきて、親子の濃い時間ができた。
 ・わが家では、和菓子屋さんに皆で行くのがとても好きです。帰ってから「どれにする?」とワクワクドキドキしながら食べるときはとても幸せです。
 ・日ごろは洋菓子を食べることが多いですが、この機会に和菓子屋さんに足を運ぼうと思います。伝統を守り続けていらっしゃる職人さん、頑張ってください。

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