あなたは、なぜ子どもに携帯をもたせるのですか ~「ネットここが心配」飯田市安全大会講演会~

掲載: 12 28 2009

img_1866第3回飯田市安全大会が、12月19日に飯田文化会館で開かれました。開会式に引き続き行われた講演会では、現在子どもたちの間で大きな問題となっているネットの問題について、NPO法人マザーポートITながの事務局長の南沢信之さんからご講演をしていただきました。

最初にネットにかかわって発生した犯罪のお話がありました。ネットに書かれた個人情報が発端となって犯罪に発展した事例を多数話され、「一度書き込んだものは自身の手をはなれ、消すことはできない」と訴えられました。

次に子どもたちの利用実態の話がありました。ここ数年で子どもたちの携帯所持率が急激に増加していること、携帯でのインターネット利用率が76%以上にもなっているとの話がありました。中学3年生での携帯所持率は、ここ2年間で8%も増加しているそうです。
そして、ネットを通してブログ、プロフ、掲示板を利用している生徒は、4割を超えていること。その中で、いじめを経験した生徒が約1割もいること。このような生徒たちは、「ネット上でだれかと出会うことを求めている。それが現実である」と話されました。 

img_1865また「学校裏サイト」の問題にもふれられ、これは正式なホームページではなくて、有志が好き勝手に作成したサイトである。このサイトには、いじめたい人の個人情報が書かれているケースが多い。それは、みんなが知らず知らずのうちに巻き込まれている社会になっていることである。「ネット社会の特徴は匿名性であり、プライバシーのない社会です」とも言われました。

そして大人に対しては「子どもを守るには、他力本願では解決しない。今、子どもがどこに立っているのかをしっかり見据えて対応していく必要がある」と話されました。具体的な対応としては、次の三点が述べられました。

◎ 子どもの求めではなく、大人が納得するまで与えないこと。そして、目的を限定させて利用させること。また、あえて、与えない・利用させない時期を作ること。その期間に、今、自分で行っていることの確認と自覚をさせることが必要。

◎ 地域では「3ない運動」等の、地域を挙げた運動をすること。例えば、「不用意に与えない・利用させない・居場所にさせない」運動など。

◎ 今の子どもたちは、会話を失っている。会話のある地域社会づくりが必要。家庭での会話、地域での声がけなど、大人からの温かなメッセージを。

南沢さんは、最後に「子どもを守れるのは、身近な大人です。責任を誰かのせいにするのではなく、われわれ一人一人が、今できることはないかを考え、それを実行することしかないのです」と結ばれました。

img_1794約1時間余の講演会でしたが、ネットに潜む危険性を理解し、一人一人の大人が自分の問題として解決に向けて取り組むことの重要性を共有できた時間ではなかったかと思います。
ネットの問題は、今や知らないではすみません。一人一人の大人の力を結集して、大きな力で子どもたちを守っていきましょう。

飯田文化会館の前には、ネット問題にかかわる啓発コーナーが設けられ、問題への理解を深めるためのパネルが多数展示されていて、多くの参加者が見入っていました。

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