8月から実施してきました「みんなで子育てパワーアップ講座」も最終回(5回目)を迎えました。
最終回の講師は、「子育てハッピーアドバイス」シリーズの著者でお馴染みの明橋大二先生です。講師が明橋先生とあって、鼎文化センターには約200名もの皆さんが集まりました。中には、遠く富山県から来られた方もおられます。
今回の講演のテーマは、「自己肯定感を育む子育てを考える」です。
明橋先生は、冒頭に「今の子どもをめぐる問題の根っこは、自己評価の極端な低さにある」と話され、自己肯定感や自尊感情を育むことの大切さを訴えられました。
「私は生きている価値ある大切な人間」「私は必要とされている存在である」「私は生きていていいんだ」「私は私でいいんだ」このような感情を育むことが、子どもたちが生きていく上での土台となる。3歳までには大切に育んでいきたいと話されました。
今、日本の子どもたちの自己評価は決して高くない。日本青少年研究所の調査によれば、自分がだめな人間だと思うと答えた高校生は、65%もいたそうで。
どうして、そんなに自己評価が低くなるのでしょうか。明橋先生は、虐待、いじめ、大人の関わりの希薄さを挙げられました。
そして、親の具体的な対応としては、「子どもは小さい時はスキンシップを大切にすること」「子どもの気持ちを汲むこと」「子どもの話をよく聞くこと」「子どもの頑張りを認めてねぎらうこと」そして最後に「ありがとうを言う」の5つを明橋先生は話されました。
「ありがとう」という言葉は、相手の存在感を高めることができる、自分みたいな人間でもいいんだという思いにさせることができる大切な言葉であると語られました。
また、子どもに切れてしまう時には、肩の力の抜くことの大切さ、子どもを変えようとするよりも、子どもが今すでにもっているいい所に着目することの大切さを話されました。
そして、明橋先生は「子が宝なら、母もまた宝」と話され、子育てをしている母親を責めないで、ここまで育ててきた苦労をねぎらうような母親に対するサポートが必要であると述べられました。
最後に童話「くまのこうちょうせんせい」の読み聞かせをされ、「子どもは明るくて元気が一番と、大人は思いこんでしまいます。でも本当は、子どもは小さくて弱いものなのです。子どもたちの痛みを分かち合うのが、大人の役目だと思います」と結ばれました。
講演後の質問タイムでは、参加者から子育てについての具体的な質問に、明橋先生は丁寧に答えてくださいました。また会の終了後には、明橋先生のサイン会があり、いつまでも長い行列ができていました。
明橋先生の講演会をもって、本年度の子育てパワーアップ講座が終了しました。5回の講座の延べの参加者数は、約360名でした。多くの皆さんに聴講していただきありがとうございました。来年度も、より充実した子育てパワーアップ講座を考えていきたいと思います。
《 参加された皆さんの感想から 》
◎ 自己肯定感の大切さが分かりました。親としてはまだまだ新米ですが、子どもと一緒に成長 していけたらと思います。「子どものペースで依存と自立の繰り返し」は、難しそうですがしっかりと見極めていきたいです。
◎ とても楽しみにしていました。何だかほっとした時間を過ごすことができました。今日も「これからがんばるぞ」という気持ちになれました。
◎ 私も自分のことが好きと言える母になりたいです。子どもにも自分のことが好きになって欲しいと思います。「好きだよ」「生まれてきてくれてありがとう」って伝えていきたいと思います。



