「子育てパワーアップ講座」の第三回目が、10月2日に羽場公民館と鼎公民館で開かれました。
今回は講師に、TERUコミュニケーションステージ代表の渡辺照子先生をお迎えし、「コーチング」について学びました。コーチングとは、相手の目標達成や前進に向け、本人の自発的行動を引き出すコミュニケーションの手法です。
最初に渡辺先生から子どもを育てるときの基本として「子どもを認める親になる」「聞く親になる」「子どもに任せる親になる」の三点をお聞きしました。そして、その三点について、「ペアワーク」を中心に具体的に考え合いました。
まず「認める親」になるためには、子どもをプラスの眼鏡をかけて見つめ、見たことを“OKメッセージ”(認める言葉がけ)として伝えることが大切であると、渡辺先生は話されました。ある調査によると、死にたいと考えたことのある高校生の7割が、大人に認めてもらった経験がないそうです。
そして、参加者がペアを組んでOKメッセージの伝え方を考え合いました。まず、自分の子どものプラスの面を語り合いました。マイナス面を探すのは容易ですが、プラス面はなかなか出てきません。それでも、プラスの眼鏡をかけて子どもを見つめようとします。そして、二人でプラス面を語り合うことを通して、語っている自分が優しくなれること、また聞いている人も和むことを実感していきます。子どもたちは、OKメッセージを受け取ることで、愛されていると感じて安心して向上しようとするのです。
また、伝え方の一つの方法として、Iメッセージ、YOUメッセージのお話がありました。IメッセージとYOUメッセージとは、具体的には次のようです。
<Iメッセージ>
「私はここを片付けてもらえたら、きれいになってとても助かるわ」
<YOUメッセージ>
「(あなたは)何回言ったらわかるの!ここを片付けてちょうだい」
Iメッセージは、主語が私になります。伝え方が温かく、素直に思いを届けることができます。そして、子どもたちをやる気にさせます。YOUメッセージだと、“上から目線”で冷たくなります。言い方の工夫で、親の思いの伝わり方が違ってくることを学びました。
次に「聞く親」になるための、ペアワークをしました。今度は聞き方です。二人で聞き役を交代しながら、聞き方を考え合いました。「聞いているよ」というサイン(あいずち・うなずき・目線など)を出しながら、子どもの話を最後まで聞く。伝えたいことはその後で。これらが聞き方で大切なことです。聞き方のペアワークを通して、聞いてもらえたと感じられると二人の絆が深まることも実感しました。
最後に、「任せる親」になるために、子どもへの「任せ方」を学びました。
◎ 親がやってあげてきたことを見直して、手出しを控える。
◎ 任せることについて、話し合う時間を取る。
◎ 楽しく取り組めるよう工夫する。
子どもたちが任されて自分でやれたという体験は、自信につながります。しかし、親が代わりに道を整えてしまい、躓くであろう石まで取り除いてしまうと、躓いたことのない子どもは、立ち上がり方を学べません。躓きは子どもの良き人生のトレーニングと考え見守っていくことの大切さを、渡辺先生から教えていただきました。
約二時間の講座でしたが、渡辺先生の楽しいお話に引き込まれ、あっという間に過ぎたように思います。そして、子どもへの向き合い方をペアワークを通して実感的に学び合えたように思います。
参加された皆さんの感想をいくつか紹介します。
◎ Iメッセージ、それから子どもに任せることを、今日帰ってからさっそくやってみようと思います。「認めてもらうこと」とても嬉しいことです。我が子もしっかり認めてあげようと思います。
◎ 自分の子どもの接し方を見つめ直す良い機会になりました。Iメッセージ、YOUメッセージの考え方はわかりやすく、すぐに活用できそうです。
◎ 実例を出しながらのお話で、とても参考になりました。子どもを認めてあげることの大切さは、前から話に聞いていたのですが、今日のお話を聞き、即実践できそうです。明るい先生の人柄に、元気をもらいました。



