今年も「子育てパワーアップ講座」が始まりました。
昨年度から始まった講座ですが、講師の先生の話を聞いたり仲間と語り合う中で、自分の子育てを見つめ直したり、また今までと違った視点で子育てを考えたりすることができるようにとの願いから始められたものです。
今年の最初の講座は、子どもの本専門店「メリーゴーランド」店主・増田喜昭さんを講師にお招きし、8月29日に松尾公民館で開催されました。
増田さんは、三重県四日市市で1976年に子どもの本専門店「メリーゴーランド」を開きました。
「メリーゴーランド」では、子どもの本を販売しているだけでなく、さまざまな活動をしています。第一線で活躍する作家・画家・編集者などを招き、子どもと子どもの本を考えるレクチャーを月に一回開催しています。
また、プロの作家・童話作家の養成ワークショップ「絵本塾」「童話塾」を主宰しており、次の時代の作家の出発点となっています。子どもの本を販売するだけでなく、子どもや子どもの本について考え、さらに、作家も育てる活動をしています。
講演は、「絵本の力、ものがたる心」と題してお話され「感じる」ことの大切さを訴えられました。
「まず感じることが大切。わかることはそれほど大切ではない」
と話され、美しいものを見て美しいと感ずる心が将来に向けて大きな力になるとおっしゃられました。
読書については、
「国語力ではない。国語力と結びつけてはいけない。読書は夢であり、もう一つの人生である」
と話されました。また本を選ぶ時には、
「子供の好きなものだけを買うのはよくない。もう一冊、親が好きな本を買うこと。そして、子供にその本のどこが好きで、どのような絵が気に入って、どこに感動したかを伝えることが大切」
と語られました。さらに、
「読書は同じ本を何回も何回も読むことである。たくさんの本を読む人は読書家ではない」
とも話されました。
約1時間半の講演でしたが、お薦めの絵本の紹介をしながら、絵本のもつ力をいろいろな角度から語っていただきました。
第一回目の講座には、子育て中の母親や子育てサークルの関係者など約50名が参加しました。
講演後には、5~6人のグループに分かれて絵本の魅力について語り合いました。
次のように感想が聞かれました。
◎とても安心できました。子どもは一人の人間というのは当然ですが、母親の責任のようにとらえてしまいがちです。子供のことを他から何か言われてしまうと自分の育て方が、考え方がと迷うこともありますが、これでいいと背中を押してもらった気がします。
◎楽しかったです。笑えました。涙が出ました。元気になりましたというより、子供と向き合うことが気楽になりました。感じる心って素晴らしいですね。私はこの頃、感じる程の心と時間の余裕がありませんでしたが、久しぶりにわくわくして過ごせました。
◎先生のお話を聞き、自分がいかに感じる心を忘れ、データや周りの目や新聞などの情報に振り回されていたのかを思い知らされた。涙が出そうになりました。全然惑わされていないと思っていたのですが。これから感じる心を大切に子育てし、子供に本を読んで聞かせたいと思いました。
このような声が聞かれ、約30分という短い話し合いでしたが、お互いが感じたことを共有できたように思います。
講座修了後も、参加者が増田先生が紹介した絵本の周りに集まり、絵本の魅力についていつまでも語り合っていました。
「体験すること、想像すること、この両輪で子どもががすくすく育つ」(増田さんの言葉)
第二回目の講座は、「自然体験」講座です。9月18日に野底山森林公園で行われます。多くの皆さんのご参加をお待ちしています。



